最新記事

英王室

チャールズ皇太子が、メーガン妃を「タングステン」というあだ名で呼ぶ理由

Prince Charles Nicknamed Meghan Markle 'Tungsten' Because She's 'So Brutal And Harsh'

2022年7月14日(木)20時03分
キャサリン・アルメシン
チャールズ皇太子とメーガン妃

チャールズ皇太子とメーガン妃(2019年3月) Richard Pohle/Pool via REUTERS

<英王室専門家によればチャールズ皇太子は、義理の娘の内面を金属に例えてそんな珍しいあだ名をつけたという>

メーガン妃は「タングステン」だ──。英チャールズ皇太子は、なにかと注目を集めることが多い次男ヘンリー王子の妻を、何度もそんなニックネームで呼んでいたという。

英王室専門家で、ダイアナ元妃らロイヤル・ファミリーの伝記の著者であるレディー・コリン・キャンベルは先日、自身のYouTubeチャンネルに動画を公開。そこであるフォロワーが、問題のニックネームを付けるきっかけになった特定の出来事はあったのかと尋ね、キャンベルが回答した。

「(ヘンリー王子夫妻を描いた『メーガンとハリー 真実の物語』の)執筆中に、そうした出来事は1回だけではなかったと聞かされた。(メーガンは)魅力的であると同時に、その裏では非常に冷酷で厳しい女性だと感じたのだろう」と、キャンベルは答えた。

「最初のうち、彼女はとても魅力的だった。でも、その微笑みは(凶暴な肉食魚)バラクーダのもので、そのタフな精神はタングステン並みだった」

テレビドラマ『SUITS/スーツ』への出演で知られる元女優は、ヘンリー王子をコントロールすることに成功したが、彼女にとってそれだけでは十分でなかったのかもしれない。

キャンベルが把握しているだけでも、チャールズ皇太子が義理の娘にそんなあだ名をつける理由となったのは「1つではなかった」という。もちろん1つの特定の出来事をもって、ある人の性格を見抜くことはできない。

さらにチャールズ皇太子は、自らの妻や長男、そしてその妻の意見に影響された可能性もあると、キャンベルは指摘している。

「タングステン」はメーガンへの愛情の表れ?

そもそも、このニックネームが話題になったのは今回が初めてではない。2018年には英紙デイリー・メールの記事が、強くてしなやかな金属として知られるタングステンをあだ名にしたのは、メーガン妃に対する愛情の表れだと論じている。記事によれば、チャールズ皇太子は彼女の強さに感心していたとされる。

義理の父と娘はとてもいい関係を築いていたようだ。実の父親トーマス・マークルと疎遠だったメーガン妃は、ヘンリー王子に親子関係を修復するよう勧めたと、ある情報筋は英紙サンデー・テレグラフで語っている。

2018年に行われた夫妻の結婚式で、出席を取りやめたトーマスに代わり「花嫁の父」役を務めたのも、チャールズ皇太子その人だ。トーマスは当時、「これ以上の代役」は考えられないと喜んだ。

「彼はとてもハンサムで、その横にいる私の娘はとてもきれいだった」と、英テレビ番組『グッド・モーニング・ブリテン』で、トーマスは話している。「うらやましかったし、自分がそこにいられたらよかったと思う。でも、ありがたいことに、彼がいてくれた」

現在のヘンリー王子夫妻には、ほかの王族と不仲だとの噂が付きまとう。2人は今年6月、エリザベス女王の即位70周年を祝う記念行事「プラチナ・ジュビリー」のため、イギリスへ一時帰国。ロンドンのセントポール大聖堂での記念礼拝に出席した際、高位の王室メンバーと交流する姿は見られなかった。

それでも、夫妻の3歳の長男アーチーと1歳の長女リリベットは、曾祖母であるエリザベス女王および祖父のチャールズ皇太子と対面したとされている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ドル/円、一時152.75円 週初から3%超の円高

ビジネス

仏クレディ・アグリコル、第1半期は55%増益 投資

ビジネス

ECB利下げ、年内3回の公算大 堅調な成長で=ギリ

ワールド

米・サウジ、安全保障協定で近く合意か イスラエル関
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中