最新記事

ツイッター

マスクの買収で奴らがツイッターに戻ってくる?

These 10 People Banned From Twitter Could Be Brought Back by Elon Musk

2022年4月27日(水)17時03分
イワン・パーマー

トランプが戻ってくればまたツイートで世界が一喜一憂することになる? Gaelen Morse-REUTERS

<暴力煽動、フェイクニュース流布、脅迫、ありとあらゆる権利の濫用をやって追放された彼らや彼らのような人間を、「言論の自由」を目指すというイーロン・マスクはいかに処するのか>

テスラとスペースXのCEOを務めるイーロン・マスクがツイッターを440億ドルで買収することで合意したことを受け、マスクがツイッターをどのような方向へ導くのかに関してさまざまな憶測が持ち上がっている。

世界一の大富豪で、ツイッターのヘビーユーザーでもあるマスクは、買収の事実を認める声明のなかで、ツイッターに望むこととして、自由な言論が制限されない「デジタルの街広場」にしたいと述べている。

そうしたことから、マスクがツイッターの現行のコンテンツ規制に切り込み、「パーラー(Parler)」や「ギャブ(Gab)」のような「自由な言論」で物議を醸すプラットフォームにするのではないか----そして、ツイッターから追放されていたドナルド・トランプ前大統領のようなユーザーが戻ってくるのではないかとの懸念が生じている。

以下は、利用規約違反によりツイッターのアカウントを永久凍結されているが、マスクのもとで復帰しかねない人物のリストだ。

■ドナルド・トランプ

トランプは、米国議会議事堂襲撃事件の2日後の2021年1月8日、ツイッターを使ってさらに暴力を煽るのではないかとの懸念から、アカウントを永久凍結された。

トランプは6日のツイートで、2020年大統領選挙で不正があったと虚偽の主張を行い、自身に投票した7500万人は、「どんな方法、やりかた、形式であろうが、軽視されたり不当に扱われたりされてはならない!!!」と述べていた。

さらに同日、2021年1月20日のジョー・バイデン大統領の就任式に出席するつもりはないとツイートした。ツイッター社は、トランプによるこの2つ目のツイートについて、「暴力行為を考えている可能性がある者に対して、自身が出席しないので就任式は襲ってもよい標的だ、と襲撃を奨励する」ものと見なせると述べた。

ツイッター社はこの2つのツイートについて、「2021年1月6日の暴力行為の再現を扇動している」可能性があるとして、トランプのアカウントを永久停止した。

■マージョリー・テイラー・グリーン

ジョージア州選出のグリーン下院議員の個人ツイッターアカウントは、新型コロナウイルスについて誤解を招く情報を繰り返し流布したとして、2022年1月2日に永久凍結された。

グリーンは、「コロナワクチンによる死者はきわめて多数にのぼる」とする誤った主張をはじめ、ワクチンとパンデミックに関して多くの誤情報を投稿していた。

グリーンの議員としての公式アカウント「@RepMTG」は凍結されておらず、現在も使用されている。

kawatobook20220419-cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

『日本がウクライナになる日』(CCCメディアハウス) ニューズウィーク日本版コラムニストの河東哲夫氏が緊急書き下ろし!ロシアを見てきた外交官が、ウクライナ戦争と日本の今後を徹底解説します[4月22日発売]

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

焦点:トランプ氏政治集会の舞台裏、聴衆はなぜ熱狂す

ビジネス

円全面安が加速、対米ドル以外も10数年ぶりの安値更

ビジネス

日銀、政策金利の据え置き決定 国債買入も3月会合の

ビジネス

特にコメントできることない=日銀会合後の円安進行で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 5

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 10

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中