幸せな生活を突き詰めた結果、行きついた「核シェルター」 その住み心地は?
Living Underground
2021年12月3日(金)11時25分
周りからは「地球滅亡の日に備えているのか」と聞かれることが多い。しかしシェルターを買った動機は将来への恐怖心ではなく、この空間が気に入ったからだ。
シェルターにとって最大の敵は、最悪の場合に核戦争を始める人間より、むしろ自然だと思っている。自然は人間よりもずっと早く、このスペースを破壊しそうだ。例えばシェルター内の空気は常にきれいに保つ必要があるから、カビなどにも細かな注意を払わなくてはならない。
周囲からは、天井に明かり取りの窓を付けて、もっと光を取り込むよう勧められた。けれども、もし本当に核戦争が起きたら、窓を作ったために放射線の遮断機能を台無しにしたことを悔やむことになりそうなので、やめにした。
この空間を、子供たちやその家族が将来訪れて、家族が再会できる場所にしたい。周りには何もないが、そんなことはどうでもいい。この核シェルターを家族の憩いの場にすることが、私の夢だ。
2024年4月23日号(4月16日発売)は「老人極貧社会 韓国」特集。老人貧困率は先進国最悪。過酷バイトに食料配給……繫栄から取り残され困窮する高齢者は日本の未来の姿
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