最新記事

都市封鎖

ニューヨーク州、経済活動再開の第1段階は建設・製造業から 時期は未定

2020年5月5日(火)09時58分

米ニューヨーク州のクオモ知事は4日、新型コロナウイルス流行で休止状態にある同州の経済活動の段階的な再開を巡る概要を明らかにした。ニューヨーク市で2日撮影(2020年 ロイター/EDUARDO MUNOZ)

米ニューヨーク州のクオモ知事は4日、新型コロナウイルス流行で休止状態にある同州の経済活動の段階的な再開を巡る概要を明らかにした。まずは州内でウイルスの影響が最も限定的な地域で建設業などの一部業種の活動再開を認める計画。

クオモ知事は明確な再開時期は示さなかったものの、3月中旬から実施されている移動制限は15日に期限を迎える。

クオモ知事は、ロックダウン(都市封鎖)措置について「永久につ続けることはできない」と理解を示しつつも、「再開は封鎖よりも困難」とし、性急な経済再開が新型コロナ感染の第2波を招く可能性に警鐘を鳴らした。

第1段階の再開では建設業のほか、製造業の活動と一部小売業の営業、第2段階では金融や不動産業界など、第3段階ではレストランやホテルの営業再開が認められる見通し。その後、アート・娯楽、レクリエーション施設、教育機関が続くという。

また、経済再開が許される地域はウイルスの感染状況や検査能力などに関する要件を満たす必要があると強調。どの地域の再開が足元許されるかは言及しなかったものの、同州の北部・中部がリスクが低めの地域とみられている。

クオモ知事によると、3日時点の同州の新型コロナ感染症による死者は226人と、前日の280人から減少した。入院者も減少傾向にある。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に
・東京都、新型コロナウイルス新規感染87人確認 都内合計4655人に(インフォグラフィック)
・韓国のコロナ対策を称える日本に欠ける視点
・トランプ「米国の新型コロナウイルス死者最大10万人、ワクチンは年内にできる」


20050512issue_cover_150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ローマ教皇、AI巡り警告 G7サミットに初出席

ビジネス

米ミシガン大消費者信頼感、6月速報値は7カ月ぶり低

ビジネス

米輸入物価、5月は予想外の下落 9月利下げ期待維持

ビジネス

バイデン氏、供給網強化へ大統領令 協議会を正式発足
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:姿なき侵略者 中国
特集:姿なき侵略者 中国
2024年6月18日号(6/11発売)

アメリカの「裏庭」カリブ海のリゾート地やニューヨークで影響力工作を拡大する中国の深謀遠慮

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア

  • 2

    米フロリダ州で「サメの襲撃が相次ぎ」15歳少女ら3名が海水浴中に手足を失う重症【衝撃現場の動画付き】

  • 3

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車の猛攻で、ロシア兵が装甲車から「転げ落ちる」瞬間

  • 4

    カカオに新たな可能性、血糖値の上昇を抑える「チョ…

  • 5

    「これが野生だ...」ワニがサメを捕食...カメラがと…

  • 6

    この10年で日本人の生活苦はより深刻化している

  • 7

    国立新美術館『CLAMP展』 入場チケット5組10名様プレ…

  • 8

    ウクライナ軍がロシアのSu-25戦闘機を撃墜...ドネツ…

  • 9

    日本人の「自由」へのこだわりとは?...ジョージア大…

  • 10

    ジブリの魔法はロンドンでも健在、舞台版『千と千尋…

  • 1

    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア

  • 2

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車の猛攻で、ロシア兵が装甲車から「転げ落ちる」瞬間

  • 3

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思っていた...」55歳退官で年収750万円が200万円に激減の現実

  • 4

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...…

  • 5

    毎日1分間「体幹をしぼるだけ」で、脂肪を燃やして「…

  • 6

    米フロリダ州で「サメの襲撃が相次ぎ」15歳少女ら3名…

  • 7

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっ…

  • 8

    「クマvsワニ」を川で激撮...衝撃の対決シーンも一瞬…

  • 9

    カカオに新たな可能性、血糖値の上昇を抑える「チョ…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が妊娠発表後、初めて公の場…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 5

    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開する…

  • 6

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 7

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 8

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 9

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…

  • 10

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中