最新記事

テクノロジー

愛人とウーバー車に乗ったら運転手は夫だった! ウーバーで不倫は要注意

Married Woman, Lover Called Uber. Her Husband Arrived

2018年10月2日(火)15時00分
ジェイソン・レモン

替え玉ドライバーを察知できなかったウーバー REUTERS/Neil Hall/Illustration

<本当なら運転手の名前や顔写真も見て確認できるはずが、このケースでは機能しなかった。夫が友達からウーバー車を借りてアルバイトをしていたからだ>

南米コロンビアで、既婚女性とその愛人がモーテルに行くためウーバーを呼んだところ、到着した車のドライバーがなんと女性の夫だった。

同国エスペクダドル紙が9月27日に報じたところによれば、ジェイミという女性と不倫相手のヘスス・バリオスはジェイミの夫に隠れて1年以上交際していた。

9月25日、ジェイミとヘススは北部サンタマルタで会い、2人きりで過ごすためにモーテルに行くことにした。だが2人にとって不運なことに、ジェイミは夫が友人の車と登録アカウントを借り、夜間にウーバーのドライバーのアルバイトをしていたことを知らなかった。ウーバーのアプリから通知されたドライバーの名前は「レオナルド(夫の友人の名前)」で、2人にとって何も心配はないはずだった。

ジェイミと夫が互いに相手に気づいたのは、カップルが車に乗り込んだ後だった。

その後どうなったかについては、さまざまな報道が入り乱れている。3人とも車の外に出て、ヘススと夫が路上で喧嘩を始めたという報道もあれば、ジェイミとヘススが車を降りて逃げ出したという報道もある。

浮気にウーバーは得策でない

夫と不倫相手が鉢合わせるという、ジェイミにとって最悪の「事故」。その原因は、夫の友人レオナルドがウーバーのドライバー規則に違反したことだった。同社の規則には、ドライバーに登録した者は第三者に運転をさせてはならない。違反した場合はクビになる可能性もある。

ウーバーはウェブサイト上で、登録ドライバーに対して次のように警告している。「ウーバーへの不正確な情報提供や第三者にアカウントを使用させる行為、未承認の車両を使った送迎行為などが認められた場合、そのアカウントを停止する」

同ウェブサイトはさらに、「ウーバーのアプリでは送迎開始前に乗客に対し、ドライバーの名前やプロフィール写真、車両モデル、ナンバープレートなど、ドライバーとその車両の特定に必要な情報を提供する」とも説明している。

法律家はこれまで、ウーバーを使った浮気は得策ではないと警告してきた。ウーバーのアプリには、乗車履歴が全て記録される仕組みになっているからだ。

イギリスで活動する弁護士リン・アイルトンは2017年に英デイリー・メール紙に対して「ウーバーのアプリには訪れた場所と時間のデータが記録されるため、浮気をした場合に言い逃れをするのが難しくなる」と指摘している。

「テクノロジーの進歩で以前よりも浮気がばれやすくなっているし、これまでなら怪しまなかった配偶者も『何かおかしい』と気づきやすくなっている。浮気をしている人は、それを肝に銘じておくことだ」

(翻訳:森美歩)

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

北朝鮮が短距離ミサイルを発射、日本のEEZ内への飛

ビジネス

株式・債券ファンド、いずれも約120億ドル流入=B

ワールド

中国、総合的な不動産対策発表 地方政府が住宅購入

ビジネス

アングル:米ダウ一時4万ドル台、3万ドルから3年半
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 3

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、さらに深まる

  • 4

    羽田空港衝突事故で「日航の奇跡」を可能にした、奇…

  • 5

    「円安を憂う声」は早晩消えていく

  • 6

    老化した脳、わずか半年の有酸素運動で若返る=「脳…

  • 7

    アメリカはどうでもよい...弾薬の供与停止も「進撃の…

  • 8

    共同親権法制を実施するうえでの2つの留意点

  • 9

    日鉄のUSスチール買収、米が承認の可能性「ゼロ」─…

  • 10

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中