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飛行機よりはるかに危険、トラック業界の利益優先体質

2017年6月7日(水)20時17分
ハワード・アブラムソン(全米トラック協会の元上級役員)

総重量規制の上限を引き上げれば、道路を走行するトラックの台数は減ると、トラック運送業界は主張する。だが過去の教訓から、1度に運搬できる貨物量が増えれば重量当たりの輸送コストが下がるため、それまで別の輸送手段で運ばれていた貨物がどんどんトラック輸送に切り替わるようになる。つまりトラックの総重量が上積みされた分だけ、トラックの通行量は減るどころか逆に増加するのだ。

陸上輸送はアメリカ経済の生命線であり、国内輸送のほぼ70%を占める。だが我々消費者は、輸送コストの削減ばかりに目を奪われず、トラックの事故をなくすための新たな取り組みを業界に要求するべきだ。

トラック運送会社は車両の大型化を訴える前に、自社の運転手や一般の人々を交通事故から守るため、最低でも最新の安全装置を装備してトラックの交通事故を減らすべきだ。

(翻訳:河原里香)

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