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米中がCOP21温暖化対策「パリ協定」批准、年内発効に大きく前進

2016年9月5日(月)09時09分

9月3日、米中両政府は温暖化対策「パリ協定」を批准した。写真は左から国連の潘事務総長、中国の習主席、オバマ米大統領。代表撮影(2016年 ロイター)

 米中両政府は3日、昨年12月の第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)で採択された温暖化対策「パリ協定」を批准した。温室効果ガスの二大排出国である米中が批准したことで、年内の協定発効に向けて大きく前進した。

両国によるパリ協定の批准は、中国・杭州で4─5日に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議の前に行われた。

オバマ米大統領と中国の習近平国家主席は、批准に関する文書を国連の潘基文事務総長に手渡した。オバマ大統領は「最終的にパリ協定が地球にとってターニングポイントとなると考えている」とした上で、「今日の取り組みが極めて重要であることが歴史的に証明されるだろう」と述べた。

習主席は批准について、世界的な問題への取り組みで中国と米国が目標を共有し、解決を目指す姿勢を示していると述べた。

[杭州(中国) 3日 ロイター]


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