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裁判

同性婚は子育て抜きの自己チュウ婚?

子供をだしにゲイ同士の結婚を否定したカリフォルニア州の奇策

2010年1月21日(木)15時44分
イブ・コナント(ワシントン支局)

同性婚の合法化を求めるカタミ(右)とパートナー Fred Prouser-Reuters

全米の州で2番目に同性婚が合法化されたものの、08年11月にこれを覆す「提案8号」が住民投票で可決されたカリフォルニア州。この提案8号が憲法違反か否かをめぐり、同性婚支持者らが州を相手取り提訴した裁判の審理が11日、サンフランシスコで始まった。

 ところが1日目の審理で最大の焦点となったのは同性婚そのものではなく、同性婚が子供に対して与える影響や育児についてだった。子づくりを促進するはずの結婚が、同性婚によって「個人的な満足を得るための私的な関係」へと「逸脱」してしまう恐れがあると、州側の弁護士チャールズ・クーパーは主張した。

 これに対して原告側は、同性婚禁止のキャンペーンに子供を持ち出すことを問題視し、同性愛者への差別を助長すると主張。証言台に立った原告のポール・カタミは、「子供たちを守るために投票を」と呼び掛けた提案8号の宣伝を見たときの衝撃を涙ながらに語った。「子供たちを『守る』と聞いて私が想像する敵は、犯罪者や小児性愛者だ。私はその種(の人間)とは程遠い」

 子供が大きな焦点となることは、同性婚の本質的な問題から「議論をそらしている」とカタミは主張している。

[2010年1月27日号掲載]

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