最新記事

アイドル

10代の少女たちに歌わせるには「性的すぎる」 韓国ガールズグループの新曲が物議

2022年08月03日(水)19時02分
ジェニファー・マノンド
ニュージーンズ

@newjeans_official/Instagram

<ファーストミニアルバム「NewJeans」でデビューした新人アイドルグループだが、その曲の歌詞が「未成年が歌うには性的すぎる」との批判が>

韓国の新人ガールズグループ「ニュージーンズ(NewJeans)」の曲「クッキー(Cookie)」の配信が、8月1日に始まった。しかし、10代のメンバーで構成される彼女たちに歌わせるには、歌詞が性的すぎるのではないかという理由で反発を招くこととなった。

■【動画】10代には「性的すぎる」とされたCookieのミュージックビデオ

問題の曲は、韓国の大手芸能事務所HYBE Corporationの公式ユーチューブページでリリースされた「クッキー(Cookie)」。プロデューサーは、K-POP界の敏腕アートディレクターとして知られ、HYBEの新レーベル「ADOR」のCEOを務めるミン・ヒジンだ。

クッキーのミュージックビデオが公開されると、多くのオンラインユーザーが、この曲は女性器に言及しており、年齢にそぐわないと異議を唱えた。ニュージーンズのメンバーは、14~18歳の5人だ。

問題となった歌詞は韓国語だが、訳すと以下のようになる。「小さなクッキーをつくった/あなたのために焼いた/チョコレートチップを/いっぱいにちりばめたい/あなたをおなかいっぱいにしたい/ほしいなら、あげる、ほしいなら/あなたの声をもう一度聞かせて」

「クッキーは女性器の隠語だ」

あるツイッターユーザーは、未成年のメンバーを心配しながら、次のように書いている。「ニュージーンズのクッキーの歌詞? 『私のクッキーを見て。こっちに来て、見て』、『ほしいんでしょ?』、『あなたが食べるところを見たい』、『私のクッキーを食べて』だって」「ミン・ヒジンはもう終わっているんじゃない? 本当に...」

別のユーザーは、次のように投稿している。「クッキーは女性器の隠語なんだから、私のクッキーと連呼されたら、かわいくて純真には聞こえない。歌詞を書くときは、あらゆるファンからの解釈を意識し、誤解を避ける必要がある。彼らは無責任なのか、それとも、むしろ下品さを狙っていて、それを隠すための言い訳を用意しているだけなのか」

次のように書くユーザーもいた。「この歌詞を承認し、彼女たちに歌わせた人物は最低だ。人々は心配している。特に、CEOが(未成年の少女の写真の扱いについて)非難を浴びた後だから」

一方、この曲を韓国語で聴くと、下品というわけではないという声もある。

あるファンは、「クッキー」という言葉について次のように説明している。「クッキーは、彼女たちのアルバムのことだ。韓国では、『CDをつくる』ことを『CDを焼く』とも言う。彼女たちはクッキー(=CD)を焼き、私たちはそれを求め続けるという意味なんだ」

別のユーザーはこう書いている。「歌詞の一部については、居心地悪く感じた(あまりに大人びているから)。この曲は、『こっちに来て(私が焼いた)クッキーを見て』という歌詞で意味を変えようとしているけど」
(翻訳:ガリレオ)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

必要なら利上げも、インフレは今年改善なく=ボウマン

ワールド

台湾の頼次期総統、20日の就任式で中国との「現状維

ワールド

イスラエル軍、ガザ北部で攻勢強化 米大統領補佐官が

ワールド

アングル:トランプ氏陣営、本選敗北に備え「異議申し
今、あなたにオススメ

RANKING

  • 1

    「まるでロイヤルツアー」...メーガン妃とヘンリー王…

  • 2

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 3

    「高慢な態度に失望」...エリザベス女王とヘンリー王…

  • 4

    なぜメーガン妃の靴は「ぶかぶか」なのか?...理由は…

  • 5

    エリザベス女王が「リリベット」に悲しみ、人生で最…

  • 1

    「まるでロイヤルツアー」...メーガン妃とヘンリー王…

  • 2

    アメリカでなぜか人気急上昇中のメーガン妃...「ネト…

  • 3

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 4

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 5

    「私は妊娠した」ヤリたいだけの男もたくさんいる「…

  • 1

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 2

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 3

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 4

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 5

    【ヨルダン王室】世界がうっとり、ラジワ皇太子妃の…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:インドのヒント

特集:インドのヒント

2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり