ツイッターの青バッジはフェイクのしるし? コメントを求めたが、広報は「うんこ」絵文字で応答するのみ
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マスクが打ち出したツイッターブルーは、個人ユーザーは月額8ドル、事業主は月額1000ドルを払えば、アカウントの横に青い認証バッジ(事業主は金色)を表示できるというもの。マスクが買収する前、アカウントの認証は「信頼性、著名人、アクティブであること」に基づいて行われ、ツイッターは4月1日からこれを「レガシー認証」と呼ぶようになった。さらに4月20日には、レガシー認証バッジを削除した。
偽情報やデマも上位に表示
一方で、ツイッターブルー取得者の投稿は優先的に上位に表示されている。表示の優先順位の仕組みについての詳細は、マスクがCEOに就任した後はほぼ謎に包まれてきた。だがツイッターのソースコード(一部は3月31日に公表)を見た専門家からは、ツイッターブルー取得者による投稿のエンゲージメントが大幅にアップしているとの指摘がある。
ツイッターは、ツイッターブルー取得者の投稿を検索結果の上位に表示するサービスも開始するとしている。月に8ドルを払っていれば、偽情報やデマを拡散しているユーザーの投稿でも優先的に表示されるわけだ。
マスクは認証システムを徹底的に見直した理由の1つに、偽情報を投稿したり広めたりする「ボットと荒らし」の一掃を挙げている。ツイッターブルーの認証を受けられるのは、電話番号を登録するなどの要件を満たし、ツイートなどの活動が一定以上認められ、成り済ましやスパム(ネット上の迷惑行為)をしていないアカウントに限られる。
ニューヨーク・タイムズなどの企業は、既にこのサービスに料金を払わないと表明している。一方で私たちが確認したところ、以前は認証を受けていなかった悪名高い偽情報発信アカウントがツイッターブルーを取得している。
ニューズガードはこの問題についてツイッターにコメントを求めたが、広報のアカウントは「うんこ」の絵文字で自動応答するだけだった。マスクの就任後に広報チームは大半が解雇されたとみられており、今ではこの回答スタイルが普通になった。
一部のユーザーが新しい認証システムを悪用してどれだけ偽情報を流しているかを調べるため、私たちは前述の25アカウント(フォロワー数は5万4100~150万人)を分析した。するとそのうち10アカウントはかつて凍結されていたが、マスクが買収した後に復活していた。10アカウントのうち少なくとも5つの凍結理由は、偽情報の投稿だった。