最新記事
マドンナ

数千人の前で「パワハラ...」マドンナの説教動画が大炎上...「ファンへの配慮は?」などと批判殺到

Madonna Attacks Concert Staff Over AC: 'Respect Me'

2024年4月10日(水)15時50分
シャノン・パワー
マドンナ Denis Makarenko-Shutterstock

マドンナ Denis Makarenko-Shutterstock

<「エアコン強すぎ」で激怒。「私はクイーン」「配慮してくれるまでショーは続けない」などと言いたい放題>

音楽界のレジェンド、マドンナが、数千人のファンの前で公演スタッフに怒りをぶつけた。

【動画】数千人の前で「パワハラ...」マドンナの説教動画が大炎上...「ファンへの配慮は?」などと批判殺到

4月6日に開かれた世界ツアー「セレブレイション」の米マイアミ公演。ところがこの日は技術的なトラブル続きで、コンサートの最中、ついにマドンナがブチ切れた。

SNSの投稿動画によると、マドンナはエアコンが強すぎたせいで歌声に支障をきたしていた。マドンナはそれまで何度もエアコンを弱くするよう求めていた。

会場にいたユーザーの書き込みによれば、この日のコンサートは問題だらけで、マドンナは見るからに苛立ちを募らせていたという。

「私がこのショーをどれほど待ち望んだか、分かってないよね。私がこれだけ踏ん張ってるんだから、それにふさわしい配慮をしなさい。私に配慮してくれるまでショーは続けない」

ファンのX(旧ツイッター)アカウント@Madonnaultimateに投稿された動画の中で、マドンナはそう言い放った。

さらにこんな発言もあった。

「私が一生懸命やってるのは、自分が母親で、アーティストだから。それに...そう、私はクイーンだから。私は自分の健康を気にしてくれない相手にものすごく腹が立つ。これは私の71回目の公演。そしてこれからも続ける」

本誌はマドンナの代理人に電子メールでコメントを求めている。

マドンナの40年あまりのキャリアを記念するコンサート「セレブレーション・ツアー」は、35都市で71回以上の公演が開かれている。

怒りをぶつけたマドンナに対し、動画を投稿したファンは同情的だった。この日はマイアミの最終公演で、マドンナはブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナビーチで開かれる無料コンサートを控えていた。ビルボードによると、ツアーを締めくくるコパカバーナ公演は約200万人の人出が予想される。

「マドンナが昨夜マイアミで腹を立てたのは、公演の最中に技術的な問題が起きたのと、エアコンが超冷たかったせいで、200万人のリオ公演を控えて声に影響が出ていたから」と@Madonnaultimateは説明する。「彼女は絶対正しい。みんな自分の仕事をすべき。彼女がそうしているんだから。マドンナがこれを言った相手はマイアミの観客じゃない。自分のチームと会場の主催者に対し、全観客の前で怒りをぶつけた」

これに共感するXユーザーからも、マドンナを支持するコメントが相次いだ。

「彼女はまた体調を崩すことを恐れている。特に今はコパカバーナ公演の前だから。(マドンナの)要求は何年も前からよく分かっているのに、あの会場がなんであんなだったのか理解できない」(@MCiccone94)

マドンナは昨年6月、「深刻な細菌感染症」のため集中治療室(ICU)に入院し、そのためにセレブレイションのツアー開始がずれ込んだ。

一方、6日の公演の会場はあまりにも暑くて観客にとっても不快だったという声もある。

「そうそう、彼女のエアコン嫌いは有名。あのコンサートがどれだけ暑かったか私は覚えてる。彼女がエアコンを止めさせたから。ファンへの配慮はどこへ」(@Blondiee39)

「自分は生涯のファンだけれど、このツアーで観客を罵倒した振る舞いや今回の出来事はイケてない。気乗りしないなら全部キャンセルすればいい。2回目のヒューストン公演も見たけれど、あまり気乗りしない様子で、トークの最中に馬鹿な犬の声を出してた」(@peterca71045317)

ただしセレブレーション公演に盛り上がりがなかったわけではない。マドンナとオーストラリアのポッププリンセス、カイリー・ミノーグの共演もついに実現した。2人とも1980年代に音楽シーンに登場し、お互いのファンでありながら、コラボを果たしたのはこの3月が初めてだった。

米ロサンゼルス・イングルウッドの公演でマドンナはミノーグをステージ上に招き、2人でグロリア・ゲイナーのカバー曲「I Will Survive(恋のサバイバル)」を熱唱。続いてミノーグのヒット曲「Can't Get You Out of My Head(熱く胸を焦がして)」のアカペラを披露した。

(翻訳:鈴木聖子)

20240521issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年5月21日号(5月14日発売)は「インドのヒント」特集。[モディ首相独占取材]矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディの言葉にあり

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

再送-バイデン政権の対中関税引き上げ不十分、拡大す

ワールド

ジョージア議会、「スパイ法案」採択 大統領拒否権も

ビジネス

米ホーム・デポ、売上高が予想以上に減少 高額商品が

ワールド

バイデン大統領、対中関税を大幅引き上げ EVや半導
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少子化の本当の理由【アニメで解説】

  • 2

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 3

    アメリカからの武器援助を勘定に入れていない?プーチンの危険なハルキウ攻勢

  • 4

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 5

    英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    ユーロビジョン決勝、イスラエル歌手の登場に生中継…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    「ゼレンスキー暗殺計画」はプーチンへの「贈り物」…

  • 10

    ロシア国営企業の「赤字が止まらない」...20%も買い…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 10

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中