zzzzz

最新記事

日本

元ジャニーズJr.の橋田康が、「母校のよう」なジャニーズ事務所に伝えたいこと

2023年6月13日(火)17時53分
デービッド・マクニール(ジャーナリスト、聖心女子大学教授)、大橋希(本誌記者)
元ジャニーズJr.の橋田康

元ジャニーズJr.の橋田康(本人のインスタグラム投稿より)

<性被害を告白した元ジャニーズJr.の橋田康「ジャニーズ事務所が好きだからこそ、変わってほしい」>

俳優・ダンサーの橋田康は98年から約7年間、ジャニーズ事務所に所属してジャニーズJr.(ジュニア)として活動した。入所から約1年たった頃、公演先のホテルでジャニー喜多川から性加害を受けたという彼は、今年5月に週刊文春で実名で告白。その後、児童虐待防止法改正を求める署名活動をしたり、被害者が相談できる連絡窓口の設置を行ったりしている。

ジャーナリストのデービッド・マクニールと本誌・大橋希が話を聞いた。

◇ ◇ ◇


――被害を告白した後、周囲からの反応は。

ショッキングな内容ですし、反響はさまざまありました。僕のことを「無理しないでね」と心配してくれる人もいれば、ジャニーズ事務所は過去のことをきちんと清算すべきだという声もあった。今がんばっている人の中には被害に遭った人も、遭っていない人もいるかもしれないので、余計なことはしないでほしいという声も多かった。

――事務所に入るときは、喜多川氏の性暴力の噂などは聞いていなかったのか。

噂は耳にしましたけど、大きい会社ですし、いろいろな噂が飛び交うのは当然だと思っていた。それに小さい時から僕は目に見たものとか、感じたものしか信じないタイプだったので、噂を鵜吞みにせずにいた。

事務所内では結局、経験してる人が本当に何人いるのか、その事実を本当に知っている人は何人いるのかは明確には分からない。

でも僕が(性被害を)経験した翌日、リハーサルの時間にジュニアの仲間や先輩に「昨日ジャニーさんが部屋に来て......」っていうところまで言った時に、みんなが「おめでとう」という感じで励ましてくれて。「そんなに落ち込むことはないよ」っていうニュアンスで僕は受け取った。

それ(性加害)が噂だけのことだったら、そういう言葉は出てこないと思う。僕は昨日初めて事実を知ったけど、みんなはもう知っていたんだなと感じた。知ってて当たり前の環境だったと思います。

――みんな恥ずかしいとか、嫌だとか思ってるから、仲間の間で詳しい話は共有しない。

誰かにこれを口外した時、大変なことが起きるんじゃないか? 自分の身が危険に及ぶんじゃないか? と妄想することは少なからずあったのではないかと思う。

だから恥ずかしくて言えないというより、怖くて言えないということが大きく作用したのではないか。決して、ジャニーズ事務所が何かを振りかざしていたわけではない。

【20%オフ】GOHHME 電気毛布 掛け敷き兼用【アマゾン タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾との平和的統一の見通し悪化、独立「断固阻止」と

ワールド

北朝鮮、韓国に向け新たに600個のごみ風船=韓国

ワールド

OPECプラス、2日会合はリヤドで一部対面開催か=

ワールド

アングル:デモやめ政界へ、欧州議会目指すグレタ世代
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
2024年6月 4日号(5/28発売)

強硬派・ライシ大統領の突然の死はイスラム神権政治と中東の戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 2

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「肖像画ドレス」で歴史に名を刻んだ、プリンセス御用達

  • 3

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...すごすぎる日焼けあとが「痛そう」「ひどい」と話題に

  • 4

    ウクライナ「水上ドローン」が、ロシア黒海艦隊の「…

  • 5

    ヘンリー王子とメーガン妃の「ナイジェリア旅行」...…

  • 6

    「自閉症をポジティブに語ろう」の風潮はつらい...母…

  • 7

    ロシアT-90戦車を大破させたウクライナ軍ドローン「…

  • 8

    1日のうち「立つ」と「座る」どっちが多いと健康的?…

  • 9

    米女性の「日焼け」の形に、米ネットユーザーが大騒…

  • 10

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 1

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 2

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 3

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発」で吹き飛ばされる...ウクライナが動画を公開

  • 4

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲー…

  • 5

    ハイマースに次ぐウクライナ軍の強い味方、長射程で…

  • 6

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃…

  • 7

    仕事量も給料も減らさない「週4勤務」移行、アメリカ…

  • 8

    都知事選の候補者は東京の2つの課題から逃げるな

  • 9

    少子化が深刻化しているのは、もしかしてこれも理由?

  • 10

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 4

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 5

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中