最新記事

BOOKS

人生について考えることで、人生はたしかに変わる...ヒントをくれる3冊の本

2021年10月1日(金)18時31分
flier編集部
ビジネスマン

kazuma seki-iStock

<人生は充実しているか? 人として成長できているか? 「人生」を見直すきっかけになるflier編集部イチオシの3冊>

数多くの本を紹介し、またその内容を要約するサービスを展開している「flier」の編集部がオススメする「要約の達人が選ぶ、今月の編集部イチオシ!」コーナー。9月は「ライフ」に焦点を当てた3冊を紹介する(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。

◇ ◇ ◇

今回ピックアップしたのは、「ライフ」について考える3冊です。誰しも一度は考えてしまう、だけど結論は出ないまま後回しにしてしまいがちな人生のこと。わたしの人生の幸せや充実はどこにあるのか、そんな気持ちが頭をかすめた方におすすめしたい、生きることのヒントをくれる本をピックアップしました。

イギリスの13歳の「ぼく」が直面するライフ、2000年前の哲学者がとらえた人生、そして現代の予防医学研究者が提案する「フルライフ」。どのライフもそれぞれだからこそ、自分なりのライフを考えるきっかけを与えてくれます。

「一生モノの図書」の第2弾

211001fl_life02.jpg

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2』
著者:ブレイディみかこ
出版社:新潮社
flierで要約を読む

まず紹介したいのは、今月発売されたばかりのブレイディみかこさんの最新刊『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2』。「一生モノの図書」として大きな話題を呼んだ前作に引き続き、アイルランド人の配偶者と息子との日常をつづるエッセイです。

13歳になった「ぼく」はちょっと大人になった様子。イギリスで生きる彼は、学校や日常生活の中で「移民」「LGBTQ」「ポリティカルコレクトネス」など、現代を象徴するような様々な問題に向き合っていきます。

ひとつひとつの経験を積むたび、確実に成長し、「母ちゃん」の知らない世界に足を踏み入れていく「ぼく」。そんな彼に、後悔する日もしない日もあるけど、それが「ライフ」でしょ、なんて言われたら、自分の「ライフ」についても考えたくなってしまいます。

人生を短くしているのは自分自身

211001fl_life03.jpg

『人生の短さについて 他2篇』
著者:セネカ
翻訳:中澤務
出版社:光文社
flierで要約を読む

今度は時代をぐっとさかのぼって、2000年前の哲学者の言葉に触れてみましょう。

「人生は十分に長い。われわれが人生を短くしているのだ」

現代のわたしたちが聞いてもドキッとしてしまうこんな主張をしたのは、ストア派の哲学者ルキウス・アンナエウス・セネカです。人生には偉大なことを成し遂げるに足る十分な時間があるのに、時間を忙しく浪費しているがために「時間が足りない」と嘆いているのだとしたら----。

「充実していた」「長い時間が与えられていた」、そんな実感が持てる人生は、とても豊かな気がします。 時を超えて響く哲学者の言葉に、まずは要約から触れてみませんか。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米4月雇用17.5万人増、予想以上に鈍化 失業率3

ビジネス

米雇用なお堅調、景気過熱していないとの確信増す可能

ビジネス

債券・株式に資金流入、暗号資産は6億ドル流出=Bo

ビジネス

米金利先物、9月利下げ確率約78%に上昇 雇用者数
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    サプリ常用は要注意、健康的な睡眠を助ける「就寝前の適切な習慣」とは?

  • 4

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 5

    元ファーストレディの「知っている人」発言...メーガ…

  • 6

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 7

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 8

    映画『オッペンハイマー』考察:核をもたらしたのち…

  • 9

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 6

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 10

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中