最新記事

キャリア

「転職が多い理由は?」「希望の年収はいくら?」 面接でいきなり出る『答えにくい質問』への最強の回答

2022年7月29日(金)18時00分
森本 千賀子(morich 代表取締役 兼 オールラウンダーエージェント) *PRESIDENT Onlineからの転載
面接のイメージ

面接で答えづらい質問をされたらあなたはどうしますか? *写真はイメージです kazuma seki - iStockphoto


転職歴が多い、ブランクが長い......。面接では、聞かれたくないところを突っ込まれる「答えにくい質問」を受けることがあります。転職エージェントの森本千賀子さんは「どんな質問でも、ウソをつかず、相手に前向きな心象を与える答え方がある」といいます――。


聞かれて困る質問で自分の強みを伝える

採用面接は、自分の強みや今後の目標を伝える機会。ところが、「それを聞かれると困ってしまう......」という質問を投げかけられることもあります。

今回は、面接で聞かれがちな「答えにくい」質問8つを取り上げ、答え方のポイントをお伝えします。

①転職が多いようですが、なぜですか?
転職が一般的になっている近年、企業は以前に比べ、「転職歴の多さ」に抵抗感を抱かなくなってきています。選考で重視されるのは、経験・スキルを自社で生かせるかどうか。また、転職歴が多くても、直近で勤務した1~2社で長く働いていたのであれば、それほど気にされない傾向があります。

とはいえ、やはり「入社しても、すぐに辞めてしまうのでは......」と懸念を抱き、転職を繰り返した理由を聞く面接担当者もいます。その場で慌てないよう、受け答えの準備をしておきましょう。

こんな答え方はNG
「私は悪くない、会社が悪かった」と、「他責」にするのはNG。部門閉鎖・倒産レベルの事情であれば納得を得やすいですが、経営方針や社風などへの批判・愚痴に終始すると「で、あなたは改善のためどんな努力をしたの?」というツッコミが返ってくるでしょう。それに対して説得力がある受け答えができればいいのですが、やはりネガティブな回答は避けたいものです。

また、「知り合いに誘われて」「スカウトを受けて」という理由を語る方もいますが、「また他社からスカウトを受けたら辞めてしまうのか?」と捉えられる可能性があります。

納得されやすい答え方のポイント
不満があって辞めたとしても、次の転職先を探すときには「やりたいこと」「目指したいこと」を意識していたはずです。また、経験した業種・職種がバラバラでも、「大切にしたいこと」の軸はあったのではないでしょうか。それを伝えたうえで、複数企業で経験を積むことで得たスキルを応募先企業で生かしたいという意思を伝えましょう。


【回答例】
「興味の対象が移りやすいので転職を繰り返してしまいましたが、『顧客満足を追求する』というテーマには一貫してこだわってきました。さまざまな企業で顧客とのリレーション構築の手法や工夫を学んできましたので、それを御社で生かしたいと思います」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、いかなる対イラン作戦にも関与せず 緊張緩和に尽

ワールド

イスラエル巡る調査結果近く公表へ、人権侵害報道受け

ビジネス

利上げの可能性排除せず、経済指標次第=米シカゴ連銀

ビジネス

欧州インフレの軟着陸、可能だが確実ではない=IMF
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 3

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負ける」と中国政府の公式見解に反する驚きの論考を英誌に寄稿

  • 4

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 5

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    日本の護衛艦「かが」空母化は「本来の役割を変える…

  • 8

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 8

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 9

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 10

    大半がクリミアから撤退か...衛星写真が示す、ロシア…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中