最新記事

株式

あまりに簡単すぎてヤバイ!? 株式投資アプリ、ロビンフッド

2021年6月30日(水)08時40分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)
株式投資のイメージを打ち破った投資アプリRobinhood

株式投資のイメージを打ち破った?Robinhood Brendan McDermid - reuters

<コロナ禍に見舞われた2020年、世界では金融アプリが46億ダウンロードされたが、それを支えたのは──>

株式投資アプリで昭和生まれの筆者が、夢の映画館オーナーになれるのでは?という甘い期待を胸に、まったくの知識ゼロから株についてちょっと興味をもち始めた程度のところで前回の記事は終わった。

小学校時代「株はギャンブルも同然だ。素人が手を出すと危ない」と、先生に1時間みっちり吹き込まれた恐怖の授業がトラウマになり、疑心暗鬼で令和時代の資産形成についての教育を覗いてみると、自分たちの頃とはまったく違っていて驚かされた。

子供たちは、投資の仕方を学校で習い、未成年者の投資家ユーチューバーも誕生。実際に10代財テクに成功している姿には目から鱗が落ちっぱなしだった。

さて、今回はまだスタートラインにも立っていない出遅れ真っただ中である筆者の第一歩として、投資アプリをダウンロードするところから始めてみよう。

たった10分で登録完了

投資アプリは古今東西様々なものが存在するが、そもそも、この文章を書くきっかけになったのは、携帯アプリRobinhoodでアメリカの4大映画館チェーンの一つAMCシアターズを傘下に収める「AMCエンターテインメント・ホールディングス」の株主に簡単になってやろう!というよこしまな考えが発端だ。迷うことはない。インストールするならRobinhood1択である。

資産を扱うアプリなので、何か面倒な登録作業が待っているのかと思いきや、意外と簡単に登録することが出来た。その間約10分。まったく便利な世の中になったものである。

subscribescreen.png

アプリのインストールから登録完了して株価チャートが表示されるまでわずか10分というRobinhood

登録に際して、氏名やメールアドレスなど、基本的な個人情報と同時にアメリカのソーシャルセキュリティー番号(社会保障番号)を入力する必要がある。番号をもっていない人や海外からのサインアップは不可能なのだという。

早速、登録したアプリ内を散策してみるとあまりのシンプルさに驚かされた。筆者が使っている銀行のネットバンキング・アプリよりも単純明快で分りやすいではないか。更には、友人紹介などがあれば、なんとウエルカム株という無料の株を貰えるプレゼントまで用意されている。

ホテルのウェルカムドリンク的なノリである。株の取引と言われればもっと金持ち同士が重々しく行うイメージをもっていたが、このノリで株を貰える気軽さがイマドキの株取引なのだ。

トップ画面には、絶え間なく変動する数字と、その横にはtwitter、Netflix、Facebook、GoProなど馴染みのある世界的有名企業が並んでいる。一覧になっていて簡潔で見やすく、これなら「twitterのアプリ毎日使っているし、Netflixなら毎日見ている。この会社ならちょっとお金を出してみようかな?」という気にさせられる。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米財務長官、ロシア凍結資産活用の前倒し提起へ 来週

ビジネス

マスク氏報酬と登記移転巡る株主投票、容易でない─テ

ビジネス

ブラックロック、AI投資で各国と協議 民間誘致も=

ビジネス

独VW、仏ルノーとの廉価版EV共同開発協議から撤退
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 2

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、さらに深まる

  • 3

    「円安を憂う声」は早晩消えていく

  • 4

    無名コメディアンによる狂気ドラマ『私のトナカイち…

  • 5

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 6

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 7

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 8

    他人から非難された...そんな時「釈迦牟尼の出した答…

  • 9

    「香りを嗅ぐだけで血管が若返る」毎朝のコーヒーに…

  • 10

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 10

    地下室の排水口の中に、無数の触手を蠢かせる「謎の…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中