ハンガリー中銀、0.5%利下げ 追加緩和余地「極めて限定的」
5月21日、ハンガリー国立銀行(中央銀行)は、主要政策金利を市場の予想通り50ベーシスポイント(bp)引き下げて7.25%とした。写真は同行。ハンガリーのブダペストで2012年1月撮影(2024 ロイター/Bernadett Szabo)
Gergely Szakacs Anita Komuves
[ブダペスト 21日 ロイター] - ハンガリー国立銀行(中央銀行)は21日、主要政策金利を市場の予想通り50ベーシスポイント(bp)引き下げて7.25%とした。サービス部門の強力な価格調整などのリスクがあるため、一段の引き下げ余地は「極めて限定的」とした。
中銀は過去1年で計1075bpの利下げを行っている。昨年第1・四半期に25%を超えたインフレ率が今年4月時点で3.7%まで低下したことが利下げを後押ししてきた。
ただ、14カ月続いたインフレ率の低下は4月で止まり、中銀のビラグ副総裁は中銀の許容範囲を超える4%超に再加速すると警告している。
ビラグ氏はこの日のオンライン会見で政策金利が「6月に6.75%─7%に達する可能性があるというわれわれの見方は変わっていない」と説明したが、利下げ幅が25bpか50bpになるかについては明言を避けた。
また、今年後半の追加利下げの余地が「極めて限定的とのガイダンスは依然有効」とした。主要中銀の政策見通しを巡る不透明感や、ディスインフレの過程を阻害するサービス価格の強い調整圧力を理由に挙げた。