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北朝鮮、盗んだ1.47億ドル相当の暗号資産を洗浄=国連機密文書

2024年05月15日(水)07時39分

 北朝鮮が昨年末に暗号資産(仮想通貨)取引所HTXから1億4750万ドル相当の暗号資産を盗み、今年3月に仮想通貨の匿名性を高める「ミキシング」サービスを行う「トルネード・キャッシュ」を通じて資金洗浄(マネーロンダリング)していたことが分かった。ロイターが14日、国連制裁監視団の機密文書を入手した。ニューヨークの国連本部で2022年6月撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)

[国連 14日 ロイター] - 北朝鮮が昨年末に暗号資産(仮想通貨)取引所HTXから1億4750万ドル相当の暗号資産を盗み、今年3月に仮想通貨の匿名性を高める「ミキシング」サービスを行う「トルネード・キャッシュ」を通じて資金洗浄(マネーロンダリング)していたことが分かった。ロイターが14日、国連制裁監視団の機密文書を入手した。

先週10日に国連安保理の制裁委員会に提出された機密文書によると、監視団は北朝鮮が2017年から24年に暗号資産関連企業に対して実施した疑いのあるサイバー攻撃97件(約36億ドル相当)について調査。これにはHTXから昨年末に1億4750万ドルが盗まれ、今年3月に資金洗浄された件も含まれているいう。

24年だけでも「5470万ドル相当の暗号資産の盗難11件」を調査しており、これらの多くは「小規模な暗号資産関連企業が気付かずに雇った北朝鮮のIT労働者によって行われた可能性がある」とした。

国連加盟国や民間企業によると、海外で活動する北朝鮮のIT労働者は「国家に多大な収入」をもたらしているという。

ニューヨークの北朝鮮国連代表部は現時点でコメント要請に応じていない。

ロイター
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