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EU、ロシア凍結資産活用で合意 利子でウクライナ軍事支援

2024年05月09日(木)08時30分

 欧州連合(EU)加盟国は5月8日、域内で凍結したロシア資産の利子をウクライナ支援に使うことで合意した。ベルギー政府が発表した。写真はロシアによるウクライナ侵攻から1年に当たり、欧州議会ビルの前に掲揚されたEUとウクライナの旗。昨年2月、ブリュッセルで撮影(2024年 ロイター/Yves Herman)

Julia Payne

[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)加盟国は8日、域内で凍結したロシア資産の利子をウクライナ支援に使うことで合意した。ベルギー政府が発表した。

外交筋によると、利子をEU基金に移して9割をウクライナ軍事支援に、1割を復興などに使う想定という。

主要7カ国(G7)は2022年2月のウクライナ侵略の開始直後、ロシア中央銀行の資産約3000億ドルを凍結していた。それ以降、EUと他のG7諸国は、ウクライナを支援するためどのように資金を活用するかを議論してきた。

27年までに域内にあるロシア資産から得られる利益は150億─200億ユーロ(376億ドル)とEUは推計している。ベルギーの決済機関ユーロクリアが域内の資産を保管している。

EU議長国ベルギーはXへの投稿で「この資金はウクライナの復興とロシア侵略に対する軍事防衛を支援するために使われる」と述べた。

米国は、資産全体の没収を提案しているが、欧州はユーロへのリスクや法的措置などを理由に難色を示している。米国はまた、ウクライナへの融資の担保として資産を活用するよう働きかけている。

ロイター
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