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EU、ウクライナ防空強化急ぐ パトリオット供与確約に至らず
2024年04月23日(火)05時13分
欧州連合(EU)は22日、ルクセンブルクで会合を開き、ウクライナの防空強化策を緊急に検討する姿勢を示した。写真はEUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表。2023年7月撮影(2024年 ロイター/Achmad Ibrahim)
Andrew Gray
[ルクセンブルク 22日 ロイター] - 欧州連合(EU)は22日、ルクセンブルクで会合を開き、ウクライナの防空強化策を緊急に検討する姿勢を示した。ただ、ウクライナが最も必要としている米国製地対空ミサイル「パトリオット」の供与を確約するには至らなかった。
欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は会合後、ウクライナ支援を強化する必要性について全ての加盟国の理解を得ようとしているとし、「パトリオットは各加盟国が保有しており、(EU本部がある)ブリュッセルにはない。決定は各国次第となる」と述べた。
EU加盟国の中でウクライナに対するパトリオット追加供与を表明したのは、これまでのところドイツのみ。
ギリシャ、オランダ、ポーランド、ルーマニア、スペイン、スウェーデンなどもパトリオットを保有しているが、政府関係者によると、パトリオットは国防の重要な一部であるため、手放すのは難しいという。