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ロシア産原油の上限価格は「不十分」、ウクライナ大統領が不満
ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、主要7カ国(G7)とオーストラリアが合意したロシア産原油の上限価格を1バレル=60ドルとする追加制裁は十分ではなく、ロシアによる戦争を抑止にはほとんど役立たないと述べた。写真は11月14日、ヘルソンで撮影(2022年 Ukrainian Presidential Press Service/Handout via REUTERS)
[キーウ 3日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、主要7カ国(G7)とオーストラリアが合意したロシア産原油の上限価格を1バレル=60ドルとする追加制裁は十分ではなく、ロシアによる戦争を抑止にはほとんど役立たないと述べた。
G7と豪州は2日に上限価格で合意し、欧州連合(EU)も3日に正式承認した。5日から発動される。
ゼレンスキー氏はビデオ演説で「ロシア産原油価格にこうした制限を設定するのは十分な決定とは言えない。テロ国家の予算にはかなり好都合なほどだ」と不満を示し、「より強力な手段を迫られるのは時間の問題だ。この時間が失われるのは残念だ」と述べた。
60ドルの上限設定で世界が弱腰を見せたと非難し、ロシアの予算が年間1000億ドル増えると訴えた。
ウクライナ政府高官のアンドリー・イェルマク氏は先に、上限を30ドルに設定すべきだと主張していた。