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ロシアの銃が常に監視、ザポロジエ原発のウクライナ人技術者証言

2022年08月17日(水)12時21分

 ウクライナ南東部でロシアに占拠されているザポロジエ原子力発電所のウクライナ人技術者がロイターのインタビューに応じ、緊迫した労働環境を証言した。ザポロジエ原発を巡ってはロシアとウクライナが互いに砲撃したと非難している。技術者はロシアによる大きな圧力に直面しているが、チョルノービリ(チェルノブイリ)原発のような惨事が起こらないようにするために残っていると述べた。写真はザポロジエでロシア国旗を付けた制服で警備に当たる軍人で4日撮影(2022年 ロイター/Alexander Ermochenko)

[キーウ(キエフ) 16日 ロイター] - ウクライナ南東部でロシアに占拠されているザポロジエ原子力発電所のウクライナ人技術者がロイターのインタビューに応じ、緊迫した労働環境を証言した。ザポロジエ原発を巡ってはロシアとウクライナが互いに砲撃したと非難している。技術者はロシアによる大きな圧力に直面しているが、チョルノービリ(チェルノブイリ)原発のような惨事が起こらないようにするために残っていると述べた。

技術者は、ロシアの報復を恐れて身分を明かさないことを条件にインタビューに応じた。多くの作業員が家族を原発のあるエネルホダル町から避難させたが、原発の安全な運転のために自分たちはとどまったという。

「1986年のチョルノービリのような大惨事が起こればもっと大変なことになる可能性があるため働かなければならない」と説明。原発には重装備のロシア兵が至る所におり、作業員が勤務を終えてもすぐに帰宅させないこともあるという。

「彼らは砲撃など、(作業員を)外に出さない理由を見つける」と指摘。「彼らは常に銃を持って敷地内を歩き回っている。精神的、心理的にとても負担がかかる」と語った。

ロシア国防省からは今のところコメントを得られていない。

ロイター
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