ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は続伸、米株高で 買い一巡後は小動き

2024年05月15日(水)12時00分

 5月15日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比135円09銭高の3万8491円15銭と、続伸した。写真は都内にある東京証券取引所で2020年10月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)

[東京 15日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比135円09銭高の3万8491円15銭と、続伸した。前日の米株高を好感する形で日本株は底堅い展開が続き、一時3万8800円台まで値上がりした。半導体関連や主力銘柄の一角がしっかりで、指数を押し上げた。一方、買いが一巡した後は小幅高で一進一退の展開となった。

日経平均は前営業日比177円高としっかりでスタート。指数寄与度の高い銘柄や半導体関連株が買われて指数を押し上げ、前場序盤に460円高の3万8816円60銭まで上昇した。ハイテク株のほか、好業績銘柄への買いも相場を支えた。ただ、上昇一服後は次第に上げ幅を縮小し、前場後半にかけては小幅高の水準でもみ合った。

今晩は米国で4月の消費者物価指数(CPI)が公表されるため、「重要指標を前にポジション調整をする動きも出ている」(国内証券・ストラテジスト)との指摘があった。

企業の決算発表はピークを迎え、市場では「決算はそこまで良い数字ではなかったが、自社株買いなど株主還元策が日本株を支える要因になった」(GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏)との見方が聞かれた。国内企業の決算発表が一巡することで材料が少なくなる中、市場の関心は22日の米エヌビディア決算に向かっている。池田氏は「目先1週間程度はエヌビディア決算への期待感でしっかりした展開が続くのではないか」とみている。

TOPIXは0.18%高の2735.97ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆6879億5500万円だった。東証33業種では、ゴム製品、精密機器、電気機器など15業種が値上がり。石油・石炭製品、繊維、不動産など18業種は値下がりした。

個別では、前日の米市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が上昇したことを好感し、東京エレクトロンが2%超高、アドバンテストが3%超高だった。指数寄与度の高いファーストリテイリング、ソフトバンクグループは小幅高。

前日に発表された決算や資本政策が好感され、ソニーグループが9%高。一方、決算内容が嫌気されたニトリホールディングスは16%超安、楽天グループは3%超安だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり545銘柄(33%)に対し、値下がりが1058銘柄(64%)、変わらずが46銘柄(2%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

オーストリア中銀総裁、金利見通しに慎重姿勢 利下げ

ワールド

英首相、第2次世界大戦の式典退席を謝罪 選挙戦に痛

ワールド

北朝鮮がごみ風船再開、韓国は拡声器放送で対抗へ

ワールド

仏戦闘機、ウクライナに年内供与 パイロット訓練へ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナの日本人
特集:ウクライナの日本人
2024年6月11日号(6/ 4発売)

義勇兵、ボランティア、長期の在住者......。銃弾が飛び交う異国に彼らが滞在し続ける理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...? 史上最強の抗酸化物質を多く含むあの魚

  • 2

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっかり」でウクライナのドローン突撃を許し大爆発する映像

  • 3

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らかに ヒト以外で確認されたのは初めて

  • 4

    ガスマスクを股間にくくり付けた悪役...常軌を逸した…

  • 5

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 6

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 7

    ロシア軍が「警戒を弱める」タイミングを狙い撃ち...…

  • 8

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕…

  • 9

    英カミラ王妃が、フランス大統領夫人の「手を振りほ…

  • 10

    【独自】YOSHIKIが語る、世界に挑戦できる人材の本質…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が34歳の誕生日を愛娘と祝う...公式写真が話題に

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 5

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 6

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「…

  • 7

    「サルミアッキ」猫の秘密...遺伝子変異が生んだ新た…

  • 8

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らか…

  • 9

    アメリカで話題、意識高い系へのカウンター「贅沢品…

  • 10

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 5

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 8

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 9

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 10

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中