ニュース速報
ビジネス

米航空各社、料金事前開示義務の新規則巡り運輸省を提訴

2024年05月14日(火)10時09分

米航空関連の業界団体エアラインズ・フォー・アメリカ(AFA)とアメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、ジェットブルー航空、ハワイアン航空、アラスカ航空は10日遅く、航空料金の事前開示を義務付ける新たな規則を巡って米運輸省(DOT)を提訴した。訴状の写しをロイターが確認した。写真はニューヨークの空港で2022年6月撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)

David Shepardson

[ワシントン 13日 ロイター] - 米航空関連の業界団体エアラインズ・フォー・アメリカ(AFA)とアメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、ジェットブルー航空、ハワイアン航空、アラスカ航空は10日遅く、航空料金の事前開示を義務付ける新たな規則を巡って米運輸省(DOT)を提訴した。訴状の写しをロイターが確認した。

運輸省は先月、航空会社と航空券販売代理店に対し、消費者が不要ないし予期せぬ手数料を回避できるように、航空運賃と一緒にサービス料の明示を求める規則を最終決定した。

AFAは13日付の声明で、DOTの新規則は消費者を混乱させ、「盛況な市場における民間企業の運営を規制する試みはその権限を超えている」と反発。また同規則は「恣意的で、裁量権の乱用であり、法律に反する」と主張した。

DOTは同日、「隠れた料金から消費者を強力に守り、航空券の購入前にフライトにかかる合計金額を確認できるようにする規則を堅持する」と述べた。DOTは先月、新規則で多くの消費者が航空券購入に支払う手数料が少なくなると発表していた。

DOTによると、消費者は年間5億4300万ドルの手数料を払い過ぎているという。今年に入り、多くの米大手航空会社は手荷物料金を引き上げた

DOTは手荷物やフライト変更手数料は「各社のウェブサイト上で運賃とスケジュールが最初に提示される際に、個別に開示されなければならず、ハイパーリンクを通じての表示はできない」と述べた。

また新規則は、航空会社が課す全ての手数料を含まない安い基本運賃からのプロモーション割引を宣伝することも禁じている。さらに航空会社に消費者に座席が保証されていることと、追加料金を支払う必要がないことを通知することも義務付けている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米住宅価格指数、3月は前年比6.7%上昇 前月比で

ビジネス

米CB消費者信頼感、5月は102.0 インフレ懸念

ビジネス

アクティビスト投資家エリオット、米TIへの25億ド

ワールド

EU、ウクライナ国内での部隊訓練を議論 共通の見解
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
2024年6月 4日号(5/28発売)

強硬派・ライシ大統領の突然の死はイスラム神権政治と中東の戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲームチェンジャーに?

  • 2

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 3

    メキシコに巨大な「緑の渦」が出現、その正体は?

  • 4

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 5

    汎用AIが特化型モデルを不要に=サム・アルトマン氏…

  • 6

    プーチンの天然ガス戦略が裏目で売り先が枯渇! 欧…

  • 7

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃…

  • 8

    なぜ「クアッド」はグダグダになってしまったのか?

  • 9

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 10

    コンテナ船の衝突と橋の崩落から2カ月、米ボルティモ…

  • 1

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発」で吹き飛ばされる...ウクライナが動画を公開

  • 2

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 3

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃がのろけた「結婚の決め手」とは

  • 4

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 5

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 6

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 7

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 8

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 9

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲー…

  • 10

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された─…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 4

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 5

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 6

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 7

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中