ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は小幅続伸、日銀正常化警戒で下げ拡大の場面も

2024年05月13日(月)12時00分

 5月13日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比14円48銭高の3万8243円59銭と小幅に続伸した。写真は都内で2020年10月撮影(2024 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Noriyuki Hirata

[東京 13日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比14円48銭高の3万8243円59銭と小幅に続伸した。週半ばに米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて手掛けにくさが意識された一方、日銀による金融政策の早期正常化への警戒感が投資家心理の重しになる場面があった。

日経平均は17円安で寄り付き、前週末の終値を挟んだ一進一退となった。米CPIの発表を前に全体相場を方向付けるような材料に乏しく、手掛けにくさが意識された。

前場中盤に日銀が国債買い入れオペの減額を通告した後、日銀による金融政策の早期正常化への警戒感が強まって一時259円安の3万7969円58銭に下げ幅を拡大した。 ただ、日経平均は前引けにかけてプラスに転じており「金利上昇が止まらなくなっているわけでもなく、短時間で落ち着きを取り戻した」(水戸証券の酒井一チーフファンドマネージャー)との声が聞かれた。

決算などを手掛かりにした個別物色は活発で、とりわけ株主還元への好反応が目立った。前週末に大きめの自社株買いを発表したホンダやオリンパス、KDDIなどの株価はいずれも堅調だった。

TOPIXは0.01%安の2728.03ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆3774億6500万円だった。東証33業種では、値上がりはその他製品や精密機器、銀行など11業種で、値下がりは不動産や建設、電気・ガスなど22業種だった。

きょう決算を発表するソフトバンクグループはしっかり。村田製作所や任天堂は堅調だった。

一方、前週末に決算を発表した東京エレクトロンは小安かった。増益見通しながら市場予想を下回ったことで思惑が交錯し、方向感は定まらなかった。三井不動産や東京電力ホールディングスは軟調だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが755銘柄(45%)、値下がりは844銘柄(51%)、変わらずは47銘柄(2%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

海外勢の新興国証券投資、5月は55億ドルの買い越し

ビジネス

為替介入原資「コメント控える」、米国債売却観測で=

ワールド

ロシア産ガスの購買停止はない=ハンガリー外相

ワールド

原油先物は続伸、OPECプラス合意変更の可能性やE
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナの日本人
特集:ウクライナの日本人
2024年6月11日号(6/ 4発売)

義勇兵、ボランティア、長期の在住者......。銃弾が飛び交う異国に彼らが滞在し続ける理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車が、平原進むロシアの装甲車2台を「爆破」する決定的瞬間

  • 2

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が34歳の誕生日を愛娘と祝う...公式写真が話題に

  • 3

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らかに ヒト以外で確認されたのは初めて

  • 4

    「出生率0.72」韓国の人口政策に(まだ)勝算あり

  • 5

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…

  • 6

    なぜ「管理職は罰ゲーム」と言われるようになったの…

  • 7

    アメリカ兵器でのロシア領内攻撃容認、プーチンの「…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    世界大学ランキング、日本勢は「東大・京大」含む63…

  • 10

    アメリカで話題、意識高い系へのカウンター「贅沢品…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 3

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が34歳の誕生日を愛娘と祝う...公式写真が話題に

  • 4

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 5

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 6

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「…

  • 7

    「サルミアッキ」猫の秘密...遺伝子変異が生んだ新た…

  • 8

    アメリカで話題、意識高い系へのカウンター「贅沢品…

  • 9

    「自閉症をポジティブに語ろう」の風潮はつらい...母…

  • 10

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 8

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 9

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 10

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中