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FRB、バランスシート縮小ペース減速へ 6月から国債250億ドル

2024年05月02日(木)05時19分

米連邦準備理事会(FRB)は1日、バランスシートの縮小ペースを減速させると発表した。2019年3月撮影(2024年 ロイター/Leah Millis)

Michael S. Derby

[1日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は1日、バランスシートの縮小ペースを減速させると発表した。

6月1日から月間で最大600億ドルの米国債の縮小ペースを250億ドルに引き下げる。一方、住宅ローン担保証券(MBS)の縮小ペースは月間350億ドルで維持する。

縮小ペースの減速は市場で広く予想されていたが、今回のFOMCで発表されるのか6月のFOMCで発表されるのかに関しては見方が分かれていた。また、市場では米国債の縮小ペースを300億ドルに引き下げるとの見方が大勢だった。

キャピタル・エコノミクスの北米チーフエコノミスト、ポール・アシュワース氏は、米国債の縮小ペース引き下げについて「予想よりもやや積極的だった」と述べた。

パウエル議長は記者会見で、縮小ペースを減速させることにより、前回のバランスシート縮小時に見られた市場混乱のリスクを軽減することが可能と改めて指摘。縮小ペースの減速でバランスシートの最終的な規模に「より緩やかに」到達できるとした。

縮小ペースの減速は現時点で市場に大きな影響を及ぼしていないが、エバーコアISIのアナリストは、量的引き締め(QT)の鈍化は「利回りに下押し圧力をかけ、5%に向けて上昇するリスクを軽減するという予期せぬ効果をもたらす」と述べた。

ロイター
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