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ノルウェー政府系ファンド、上期1740億ドル運用損 株安響く
8月17日、世界最大規模のノルウェー政府系ファンドは2022年上半期の運用で1兆6800億ノルウェークローナ(1740億ドル)の損失を出したと発表した。写真はオスロの同ファンドが入居するノルウェー中銀前で2018年3月撮影(2022年 ロイター/Gwladys Fouche)
[オスロ 17日 ロイター] - 世界最大規模のノルウェー政府系ファンドは17日、2022年上半期の運用で1兆6800億ノルウェークローナ(1740億ドル)の損失を出したと発表した。世界的な景気後退懸念やインフレ高進を受けた株・債券の下落が響いた。
1─6月の投資収益率はマイナス14.4%となったがファンドがベンチマークとする指数の収益率を1.14%ポイント上回った。
ファンドを運営するノルウェー・バンク・インベストメント・マネジメント(NBIM)のニコライ・タンゲン最高経営責任者(CEO)は、上期の市場は金利上昇、高インフレ、ウクライナ戦争の影響を受けたと指摘し、特にテクノロジー株の運用成績が悪く、収益率はマイナス28%となったと述べた。
運用成績はエネルギーを除く全セクターがマイナス。エネルギーはウクライナ戦争を受けた価格高騰を背景に13%プラスだった。
1兆3000億ドルの運用資産の6月末時点の構成は、株式が68.5%、債券28.3%、非上場不動産3.0%、非上場再生可能エネルギー・インフラ0.1%。