最新記事

都市封鎖解除

新型コロナの封鎖緩和したスイス 繁華街でもマスクせず、感染予防は消毒液で

2020年05月18日(月)12時00分
岩澤里美(スイス在住ジャーナリスト)

チューリヒの繁華街。マスク姿は少数派だ(5月12日、撮影=筆者)

<マスクをしているのは感染者、そんなイメージの強い欧州での都市封鎖解除は──>

ヨーロッパでは、少しずつロックダウン(都市封鎖)が緩和されている。スイスでも、6週間経った4月下旬に園芸店など一部の商店が再開され、5月11日からは第2ステージとして、ほとんどの商店(レストランやカフェも)が営業を始めた。

幼稚園や小・中学校の子供たちも休園・休校が終了した。ただし、テレワークを続けている人もまだ多いとみられる。

隣国オーストリアは、公共の場所(とくに屋内)でのマスク着用が義務化されたが、スイスは外出の際のマスク着用は義務ではない。義務ではないからしなくていい、と考える人たちは相当多いようで、チューリヒ市街ではマスク姿の人をあまり見かけない。

マスク姿の人が、とにかく少ない

ルイ・ヴィトンのチューリヒ店の前には買い物客の列ができた。

コロナス疲れ解消のためか、ルイ・ヴィトンのチューリヒ店の前には買い物客の列ができた。マスク姿の人は皆無だった(撮影筆者)

商店が再開した翌12日、チューリヒ中央駅付近を歩いてみた。町行く人の数は、ロックダウン前と比べてまだ少ない。店が開いたとはいえ、買い物や外食をしようと、即、大勢が繁華街へ行くとはやはり思えない。近郊の町に住む筆者の周りでも、「人が多いチューリヒ市街へ行くのはもう少し待ちたい」という声が多い。

驚いたのは、マスクをしている人が少ないことだ。あくまでも筆者の見積もりに過ぎないが、マスクをしているのは歩いている人たち全体の5~10%といったところ。もっといるのではと思っていたのだが。撮影のため、マスク姿の人を探さないといけなかった。ガラスのドア越しに見える各商店の店員たちがマスクをしているのと対照的だった。

筆者はマスクをしていたが、着用しているほうが大袈裟なのだろうかという気持ちになりかけた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米耐久財コア受注、3月は0.2%増 第1四半期の設

ワールド

ロシア経済、悲観シナリオでは失速・ルーブル急落も=

ビジネス

ボーイング、7四半期ぶり減収 737事故の影響重し

ワールド

バイデン氏、ウクライナ支援法案に署名 数時間以内に
今、あなたにオススメ

RANKING

  • 1

    ミーガン・フォックスの「すっぴん」に「誰これ?」..…

  • 2

    サッチャーから気鋭の記者まで演じ、「Gスポット」を…

  • 3

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 4

    なぜ女性はクラウドファンディングの資金調達に成功…

  • 5

    「高慢な態度に失望」...エリザベス女王とヘンリー王…

  • 1

    メーガン妃から「ロイヤルいちごジャム」を受け取っ…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    シャーロット王女の「プロフェッショナルぶり」に賞…

  • 4

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 5

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    メーガン妃は「努力を感じさせない魅力がお見事」とS…

  • 3

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 4

    キャサリン妃とメーガン妃の「本当の仲」はどうだっ…

  • 5

    メーガン妃から「ロイヤルいちごジャム」を受け取っ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:世界が愛した日本アニメ30

特集:世界が愛した日本アニメ30

2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている