最新記事

アメリカ社会

レイプや近親相姦でも「中絶禁止」の衝撃

NO ALLOWANCES FOR RAPE OR INCEST

2019年05月29日(水)11時45分
ルース・グラハム

「例外」をめぐる議論は、前回の大統領選の共和党予備選で福音派候補のテッド・クルーズとマルコ・ルビオ両上院議員が例 外への反対を示唆した際に、大きな変化を遂げ始めたと言える。そして今回、アラバマで中絶禁止法が成立して中絶反対派の間 で広がった祝賀ムードを見る限り、彼らが「例外禁止」に大きく傾いたことが分かる。

全米規模で見れば、18年のギャラップ社の調査でレイプや近親相姦の場合、妊娠3カ月までの中絶は合法だと考える人は4分の3以上に上る。とはいえ、昨年から複数の州で中絶禁止法が次々と成立しているのも事実だ。来年の大統領選でも大きな争点になることは間違いない。

©2019 The Slate Group


20190604cover-200.jpg
※6月4日号(5月28日発売)は「百田尚樹現象」特集。「モンスター」はなぜ愛され、なぜ憎まれるのか。『永遠の0』『海賊とよばれた男』『殉愛』『日本国紀』――。ツイッターで炎上を繰り返す「右派の星」であるベストセラー作家の素顔に、ノンフィクションライターの石戸 諭が迫る。百田尚樹・見城 徹(幻冬舎社長)両氏の独占インタビューも。

[2019年5月28日号掲載]

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英インフレ、今後3年間で目標2%に向け推移=ラムス

ビジネス

ECB、年内に複数回利下げの公算=ベルギー中銀総裁

ワールド

NATO、ウクライナへの防空システム追加提供で合意

ビジネス

中国、国内ハイテク企業への海外投資を促進へ 外資撤
今、あなたにオススメ

RANKING

  • 1

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    【ヨルダン王室】ラーニア王妃が「公務の姿勢」を大…

  • 4

    キャサリン妃とメーガン妃の「本当の仲」はどうだっ…

  • 5

    【ヨルダン王室】世界がうっとり、ラジワ皇太子妃の…

  • 1

    キャサリン妃とメーガン妃の「本当の仲」はどうだっ…

  • 2

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

  • 3

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    ロックンロールの帝王を捨てた女性の物語、映画『プ…

  • 1

    キャサリン妃とウィリアム皇太子の「ご友人」...ロー…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    メーガン妃は「努力を感じさせない魅力がお見事」とS…

  • 4

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 5

    キャサリン妃とメーガン妃の「本当の仲」はどうだっ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:老人極貧社会 韓国

特集:老人極貧社会 韓国

2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる