最新記事

北朝鮮

金正恩が中国訪問、習国家主席と非公式会談 非核化を誓約=新華社

2018年3月28日(水)09時39分

3月28日、中国国営の新華社は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が25日から28日まで中国を非公式に訪問し、習近平国家主席と会談したと伝えた。CCTVが放送した同朝鮮労働党委員長(左)と、習近平国家主席(右)の握手する様子(2018年 ロイター)

中国国営の新華社は28日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が25日から28日まで中国を非公式に訪問し、習近平国家主席と会談したと伝えた。

金委員長にとっては、北朝鮮の最高指導者の地位を継承した2011年以来、初の外遊とみられ、今後の米韓との首脳会談に向けた準備との見方が出ている。

新華社は、金委員長と習国家主席が両国の国旗を背に握手をしている写真を公開した。

中国は首脳会談中に金委員長から朝鮮半島の非核化についての誓約を得た一方で、北朝鮮との友好関係を維持する方針を習主席が金委員長に伝えたとしている。

中国はかねてから北朝鮮の後ろ盾だったが、北朝鮮の核兵器開発によって関係が冷え込み、国連の厳しい対北朝鮮制裁を中国も支持している。

新華社によると、金委員長が習主席に対し、北朝鮮が緊張緩和に向けて自発的に動き、平和的な対話を提案したことにより、朝鮮半島情勢が改善し始めたと語った。

金委員長は「故金日成主席と故金正日総書記の遺訓により朝鮮半島の非核化に尽力することは、われわれの一貫した立場だ」と表明。北朝鮮は米国との交渉や米朝首脳会談の開催に前向きだと述べた。

その上で「韓国と米国がわれわれの努力に善意で応え、平和と安定の雰囲気を作り出し、平和の実現に向けて段階的かつ歩調を合わせた措置を取るなら、朝鮮半島の非核化問題は解決可能だ」とも述べた。

一方、習主席は金委員長に対し、中朝間の伝統的な友好関係を維持し、発展させていくべきだと語り、「これは戦略的な選択肢であり、双方が歴史と現実、国際および地域構造、中朝関係の総合的状況に基づいて下した唯一正しい選択だ。これは特定の時期の単一事象によって変わらず、変わるべきでもない」との考えを示した。

韓国の聯合ニュースは28日、北朝鮮の匿名筋の話として、金委員長が李雪主夫人とともに25日から28日まで中国を訪れたと伝えた。

また、習近平国家主席が金委員長からの北朝鮮訪問の招請を受け入れたと報じた。

今週初め、金委員長の父親である故金正日総書記が外国訪問に使ったのと同様の特別列車が北京に到着し、厳重な警戒態勢と長い車列が確認されたことから、金委員長の北京訪問を巡る憶測が飛び交っていた。

故金総書記は2000年6月の南北首脳会談の前に中国を訪れ、江沢民国家主席(当時)と会談した。

[ソウル 28日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニュース速報

ビジネス

企業の資金需要、3四半期ぶり悪化=日銀調査

ワールド

ボルトン米補佐官、ロシア大使に大統領選介入疑惑など

ワールド

イラン、米が核合意離脱なら「好ましからぬ」結果と警

ビジネス

寄り付きの日経平均は反落、米ハイテク株安を受け

MAGAZINE

特集:技能実習生残酷物語

2018-4・24号(4/17発売)

アジアの若者に技術を伝え、労働力不足を解消する制度がなぜ「ブラック現場」を生むようになったのか

グローバル人材を目指す

人気ランキング

  • 1

    「僕はゲイリー19歳、妻は72歳」 青年が恋に落ちた53歳上の女性とは

  • 2

    「ヒトラーが南米逃亡に使った」はずのナチス高性能潜水艦が見つかる 

  • 3

    こんなエコノミーは嫌だ! 合理的すぎる座席で、機内はまるで満員電車?

  • 4

    ジェット旅客機の死亡事故ゼロ:空の旅を安全にした…

  • 5

    金正恩は「裏切り」にあったか......脱北者をめぐる…

  • 6

    「家賃は体で」、住宅難の英国で増える「スケベ大家」

  • 7

    ナゾの天体「オウムアムア」の正体 これまでに分か…

  • 8

    怖くて痛い虫歯治療に代わる、新たな治療法が開発さ…

  • 9

    「セックスしている子もいるけど私はしたくない」 …

  • 10

    おどろおどろしい溶岩の世界!?木星の北極の正体が…

  • 1

    「僕はゲイリー19歳、妻は72歳」 青年が恋に落ちた53歳上の女性とは

  • 2

    こんなエコノミーは嫌だ! 合理的すぎる座席で、機内はまるで満員電車?

  • 3

    アメリカの2度目のシリア攻撃は大規模になる

  • 4

    「家賃は体で」、住宅難の英国で増える「スケベ大家」

  • 5

    フェイスブックはなぜ全米を激怒させたのか

  • 6

    おどろおどろしい溶岩の世界!?木星の北極の正体が…

  • 7

    韓国で隣家のコーギー犬を飼い主に食べさせようとし…

  • 8

    地球外生命が存在しにくい理由が明らかに――やはり、…

  • 9

    日本の空港スタッフのショッキングな動画が拡散

  • 10

    4年前に死んだ夫婦に赤ちゃん誕生! 中国人の祖父母…

  • 1

    日本の空港スタッフのショッキングな動画が拡散

  • 2

    ユーチューブ銃撃事件の犯人の奇妙な素顔 「ビーガン、ボディビルダー、動物の権利活動家」 

  • 3

    「金正恩を倒せ!」落書き事件続発に北朝鮮が大慌て

  • 4

    「家賃は体で」、住宅難の英国で増える「スケベ大家」

  • 5

    金正恩が習近平の前で大人しくなった...「必死のメモ…

  • 6

    「僕はゲイリー19歳、妻は72歳」 青年が恋に落ちた5…

  • 7

    ヒトの器官で最大の器官が新たに発見される

  • 8

    「パスタは食べても太らない」──カナダ研究

  • 9

    2度見するしかない ハマってしまった動物たちの異様…

  • 10

    金正恩がトランプに懇願か「あの話だけはしないで欲…

日本再発見 シーズン2
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版

SPECIAL ISSUE 丸ごと1冊 プーチン

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2018年4月
  • 2018年3月
  • 2018年2月
  • 2018年1月
  • 2017年12月
  • 2017年11月