最新記事

雇用

工場閉鎖発表の韓国GM、150人の幹部を大幅削減へ=内部文書

2018年2月28日(水)15時24分

2月28日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)子会社の韓国GMは、幹部の大幅削減を計画している。写真はGMのロゴ。メキシコのグアナフアト州で昨年11月撮影(2018年 ロイター/Edgard Garrido)

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)子会社の韓国GMは、幹部の大幅削減を計画している。ロイターが入手した内部文書で分かった。

GMはコスト削減と赤字事業の再編を進めている。

GMは今月、韓国にある1工場の閉鎖を発表し、残りの3工場の今後についても数週間以内に結論を出す方針を示した。

内部文書によると、韓国GMはマネジングディレクターかそれより上位の幹部の数を35%削減し、ディレクターやチームリーダーの数を20%削減する計画。文書は28日に従業員宛てに送付された。

また、GM本社や他の海外系列会社から派遣された「国際業務」担当幹部の数を45%減らすことも計画している。

文書によると、幹部削減は今年第3・四半期までに実施予定で、幹部への昇格人事は凍結中。

韓国GMの広報担当者は幹部削減計画を確認した。社内の幹部数は約150人という。

また、解雇従業員に宛てた別の文書で、3月2日までに退職プログラムに応募するよう要請。退職者には基本年給の3倍を支払うことなどを含むパッケージを提供する。

また労働組合との協議では、今年の基本給を凍結することやボーナスを出さないことが提案されたが、組合側によると、話し合いは数時間で終了したという。

組合関係者は「経営側は組合に対して一方的な犠牲を強いているが、会社は改善計画を用意すべきだ」と指摘。幹部らの給与額を開示するよう求めたが、会社は拒否したと述べた。

[ソウル 28日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米GDP、1─3月期は予想下回る1.6%増 約2年

ワールド

米英欧など18カ国、ハマスに人質解放要求

ビジネス

米新規失業保険申請5000件減の20.7万件 予想

ビジネス

ECB、インフレ抑制以外の目標設定を 仏大統領 責
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP非アイドル系の来日公演

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 6

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 7

    やっと本気を出した米英から追加支援でウクライナに…

  • 8

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 9

    自民が下野する政権交代は再現されるか

  • 10

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中