最新記事

衆院選

衆院選、自公が300議席超えか 希望は伸び悩み・立憲が勢い増す

2017年10月12日(木)10時30分

10月12日、報道各社の第48回衆院選の序盤情勢に関する世論調査では、自民、公明の連立与党が優勢で両党で300議席を超える勢いとの予想が目立つ。都内で先月27日撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

共同通信や国内大手新聞社は12日、第48回衆院選の序盤情勢に関する世論調査の結果を一斉に報道した。各社とも自民、公明の連立与党が優勢とし、両党で300議席を超える勢いとの予想が目立つ。

一方、希望の党は60議席前後で伸び悩んでいるとの見通しが多数。対照的に立憲民主党は公示前の勢力から倍増し40議席を超えるとの見方もある。このままの形勢で選挙戦が進めば、安倍晋三政権継続の公算が大きい。

共同は自民党が過半数の233議席を大きく上回ると予想。日経は260人が優勢になっているとした。

公明党は解散前の35議席の維持は微妙との予想が多い。両党を合わせると、300議席を超えそうだとの見通しが報道各社で広がっている。

一方、政権選択を訴え、過半数の235人を擁立した希望の党は、公示前の57人から大きく伸びず、60議席前後との予想が多い。

公示前に16議席だった立憲民主は、倍増の勢いという予想が目立つ。読売は40議席台を確保し、自民、希望に続く第3党に躍進する可能性があるとみている。

日本維新の会は、公示前の14議席を上回ることは難しいとの予想が多く、日本共産党も公示前の21議席を下回るとの予想が多い。社民党は2議席維持の予想と1議席との見方が交錯。日本のこころは議席獲得を予想している社がなかった。

また、民進党を離党した21人の無所属のうち、読売は11人が優勢と予想している。

全般的に自民党が289の小選挙区で優位に立っているのが特徴だ。各社とも200選挙区超でリードしているとし、選挙戦の主導権を確保したかたち。

一方、希望の党は、小池百合子代表が知事を務める東京で苦戦。地方だけでなく、大都市圏で自民党のリードを許している。

民進党から希望の党に入らなかった候補を中心に結成された立憲民主は、報道各社が軒並み「躍進」を予想。安倍政権に批判的な有権者の受け皿になっている構図が、今回の調査で浮かび上がっている。

ニューズウィーク日本版 特集:知られざる小池百合子【本誌10/17号】特集:知られざる小池百合子

新党を率いて永田町に殴り込みをかけた「女刺客」小池百合子は日本政治を変えるのか?

日本政治 小池刺客劇場の危うい幕開け
■経歴 「勝負師」小池がたどった足跡
政党 小池新党と見果てぬ夢
■政党史 政権交代の夢と25年続く新党ブーム
中東 知られざる濃厚アラブ人脈
野党 わが民進党はなぜ失敗したのか?
政党交付金 民進党がため込んだ「カネ」の行方
詳しくはこちら=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は反落、一時700円超安 前日の上げ

ワールド

トルコのロシア産ウラル原油輸入、3月は過去最高=L

ワールド

中国石炭価格は底入れ、今年は昨年高値更新へ=業界団

ワールド

カナダLNGエナジー、ベネズエラで炭化水素開発契約
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 8

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 9

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 7

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中