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米スマート・バイブレーターはどこまで賢いか

2017年8月18日(金)18時00分
アビゲイル・ジョーンズ

だが、疑問は残ったままだ。ユーザーのオーガズムをグラフやアニメーションで見られるようにする用途以外に、それらのデータは具体的に何に利用できるのか? 「私たちが目指すのは、以前ならアクセスできなかった自分自身に関する情報を還元することだ」とクリンガーは言う。「今後のビジョンは、集まった情報を使って、もっと個人に特化した手引きや知識を提供し、既存の枠を超えて女性の性行動に対する理解を広めることだ」

米軍関係の仕事で、米サンフランシスコのベイエリアで暮らす31歳のジョアンヌ・ローは、ライオネスの開発初期のベータテストにボランティアで参加した。「ライオネスは、女性が自分自身を理解する段階で抱く恐怖心を、少し和らげてくれる」と言う。オーガズムを一度も経験したことがないという10~15%の女性や、クリンガーにオーガズムについての悩みを打ち明けた女性にとっては、ライオネスはまさに願ったりかなったりの製品なのかもしれない。

(翻訳:河原里香)

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