プレスリリース

SkyDriveとの資本業務提携について ~安心・安全な「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けて~

2022年09月26日(月)17時15分
東京海上ホールディングス株式会社(取締役社長 グループCEO:小宮 暁、以下「当社」)は、株式会社SkyDrive(代表取締役CEO:福澤 知浩、以下「SkyDrive」)と、これまでの長期間にわたる両者の協業を更に加速させ、安心・安全な「空飛ぶクルマ(※1)」の社会実装に向けて、新たなリスクに対応する保険商品・関連サービスの開発を目的とする資本業務提携契約を締結いたしましたので、お知らせします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/327393/LL_img_327393_1.jpg
(C)SkyDrive

1. 背景
当社は、都市・離島・山間部での移動や災害時の物資輸送等での空飛ぶクルマの実用化に向け、国内で試験飛行・実証実験が開始されることに先立ち、2019年から空飛ぶクルマを開発中の企業に対して保険を提供する(※2)など、安心・安全な空飛ぶクルマの社会実装に向けて取り組んでおります。
SkyDriveとは、同社の前身組織の有志団体CARTIVATOR(※3)以来、空飛ぶクルマの実用化に向けた協議や実証実験を続けてまいりました。
今般、空飛ぶクルマという新しいモビリティのリスクに対応する保険商品や関連サービスの開発を更に加速させるために、SkyDriveと当社間にて資本業務提携契約を締結することといたしました。


2. 具体的な取組み
当社とSkyDriveは、安心・安全な空飛ぶクルマの社会実装を目的として、以下をはじめとした様々な取組みを共同で推進することで「100年に一度のモビリティ革命」に挑戦していくとともに、安心・安全な「空飛ぶクルマ」の社会実装という社会課題の解決に向けて取り組んでまいります。

(1)安全運航確立に向けた取組み
2022年度に開始している航路のリスク評価を含む、安心・安全な運航の実現に向けたリスクアセスメントを共同で実施するほか、今後運航事業者向けに、離着陸場のリスクアセスメントや航路設定などの空飛ぶクルマ運航事業のリスクコンサルティングサービスも共同で開発してまいります。

(2)空飛ぶクルマ保険の開発
2025年の空飛ぶクルマの運航事業開始に向けて、SkyDriveの知見も活用して空飛ぶクルマ向けの保険を開発してまいります。

(3)社会受容性向上・安全啓発活動に向けた共同取組
2021年度より開始している事業化候補地域における「空飛ぶクルマ」の社会受容性や事業性の調査をさらに進め、2023年度から2024年度には地域住民や社会全体に対する安全啓発活動を、共同で実施してまいります。


3. 空飛ぶクルマに係る当社のSkyDriveとの主な取組み
<2019年>
・CARTIVATORとスポンサー契約を締結
<2020年>
・空飛ぶクルマの有人試験機SD-03の公開飛行試験向けに保険を提供
・「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」に設立当初より参画
<2021年>
・SkyDriveなど5社共同で大阪ベイエリアのエアタクシー事業性調査(※4)を実施
<2022年>
・11社共同事業として、「空飛ぶクルマの大阪ベイエリア航路実現性の調査事業」が
内閣府の「先端的サービスの開発・構築等に関する調査事業」(※5)に採択
・大阪府内でのシンポジウム開催など「空飛ぶクルマ」の社会受容性醸成事業が、
大阪府の「空飛ぶクルマ都市型ビジネス創造都市推進事業補助金」対象事業に採択
・三重県より「『空の移動革命』実現に向けた地域実装促進業務」を受託

当社は、安心・安全な空飛ぶクルマの社会実装に向けて、適切なリスクマネジメント手法の確立、保険制度・商品の設計・提供等を通じて社会受容性の向上に貢献すべく、今後も取り組んでまいります。

<SkyDrive概要>
企業名 : 株式会社 SkyDrive
設立 : 2018年7月
代表者 : 代表取締役CEO 福澤 知浩
URL : https://skydrive2020.com/
本社所在地: 愛知県豊田市挙母町2-1-1
事業内容 : ・空飛ぶクルマ(電動垂直離着陸型無操縦者航空機(eVTOL))の
開発・製造・販売・運航サービス
・物流ドローンの開発・製造・販売・運用サービス・コンサルティング

※1 空飛ぶクルマとは
明確な定義はないが、「電動」「自動(操縦)」「垂直離着陸」が一つのイメージ。諸外国では、eVTOL(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)や UAM(Urban Air Mobility)とも呼ばれ、新たなモビリティとして世界各国で機体開発の取組がなされている。モビリティ分野の新たな動きとして、世界各国で空飛ぶクルマの開発が進んでおり、日本においても 2018 年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、2030 年代の本格普及に向けたロードマップが経済産業省・国土交通省により制定されている。
出典:国土交通省(令和3年3月付) https://www.mlit.go.jp/common/001400794.pdf
出典:経済産業省(令和4年3月付) https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/air_mobility/pdf/008_01_02.pdf
※2 "空飛ぶクルマ"を開発中の企業に保険を提供開始 https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/release/pdf/190328_01.pdf
※3 空飛ぶクルマの技術開発と事業開発に取り組む有志団体(現:Dream on)であり、開発・事業化を目指す一団がSkyDriveとして独立・事業会社化している。 URL: http://cartivator.com/
※4 大阪での「空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」を実施 https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/release/pdf/210827_01.pdf
※5 先端的サービスの開発・構築等に関する調査事業について
2025年の大阪・関西万博開催を見据えた日本初の「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けて、朝日航洋株式会社、大阪公立大学、株式会社大林組、関西電力株式会社、近鉄グループホールディングス株式会社、グロービング株式会社(代表企業)、株式会社SkyDrive、大日本印刷株式会社、日本工営株式会社、三菱電機株式会社と共同で、大阪府、大阪市の協力のもと、大阪ベイエリアにおける離発着ポートや飛行経路の実現性を検証する調査を開始した。

出典:内閣府 https://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc/supercity/supercity_220601_koubo.html
出典:内閣府 https://www.chisou.go.jp/tiiki/kokusentoc/supercity/supercity_220715_FlontLine.html


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