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米商務省、エヌビディアの「H200」の対中輸出を解禁へ=関係筋

2025年12月09日(火)06時51分

エヌビディアのロゴ。2025年8月25日撮影。REUTERS/Dado Ruvic

[ワシントン 8日 ロイター] - 米商務省は近く、米エヌビディアの人工知能(AI)向け半導体「H200」の中国への輸出を許可する方針。事情に詳しい関係筋が8日、ロイターに明らかにした。

この件は先に米メディアのセマフォーが報じていた。

政府当局者はこの措置を、トランプ大統領が拒否しているエヌビディアのAI用最先端半導体「ブラックウェル」の中国向け輸出を認めることと、米国製半導体の対中輸出を全く認めないこととの妥協点と見なしている。後者の場合、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が中国国内でAI半導体を拡販する動きを後押しすることになると考えられるためという。

エヌビディアの株価は報道直後に2.2%上昇した。

商務省およびエヌビディアのコメントは得られていない。

この報道には一部議員から批判の声が上がっている。 

AI用半導体を米国企業向けに確保する超党派の取り組みを支持したエリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州選出、民主党)は「これは中国の技術的・軍事的覇権争いを加速させ、米国の経済的・国家的安全保障を損なう危険性がある」と述べた。

ロイター
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