豪政府支出、第3四半期経済成長に寄与 3日発表のGDP押し上げへ
12月2日 オーストラリア統計局が2日発表したデータで、政府支出が第3・四半期の国内総生産(GDP)を0.4%ポイント押し上げたことが分かった。写真は7月10日、豪シドニーで撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[シドニー 2日 ロイター] - オーストラリア統計局が2日発表したデータで、政府支出が第3・四半期の国内総生産(GDP)を0.4%ポイント押し上げたことが分かった。
堅調だった企業投資と合わせると、第3・四半期の経済成長は上振れする可能性が高いことが示唆される。また統計局は、純輸出がGDPを0.1%ポイント押し下げるとの見通しも示した。
ロイターの調査によると、第3・四半期の成長率は0.7%と、2022年第4・四半期以来の高成長が予想される。
これに基づくと、通年の成長率は2.2%となり、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の予想である2%を上回ることになる。
GDPは3日に発表される。
経済の好調さは第3・四半期のインフレ再加速の一因で、中銀が今年4回目の利下げを行うとの期待は完全に消失した。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の豪経済責任者、アダム・ボイトン氏は、最近のインフレ圧力を考慮して来年の追加利下げ予想を撤回。「月次消費者物価指数(CPI)に見られる継続的なインフレ圧力の兆候、中銀の推計潜在成長率近辺のGDP伸び率と、労働市場が逼迫しているという中銀見解は、理事会が追加緩和に慎重になる可能性が高いことを示している」と述べた。





