ホンジュラス大統領選、「台湾と復交」支持の野党2候補が接戦
12月2日 30日に実施されたホンジュラス大統領選は12月1日も開票作業が続き、トランプ米大統領が支持する右派・国民党のナスリ・アスフラ前テグシガルパ市長(67、写真)と自由党のサルバドル・ナスララ候補がいずれも得票率40%弱で接戦となっている。写真は11月30日、テグシガルパで撮影。(2025年 ロイター/Leonel Estrada)
[テグチガルパ 1日 ロイター] - 11月30日に実施されたホンジュラス大統領選は12月1日も開票作業が続き、トランプ米大統領が支持する右派・国民党のナスリ・アスフラ前テグシガルパ市長(67)と自由党のサルバドル・ナスララ候補がいずれも得票率40%弱で接戦となっている。
選挙管理委員会のウェブサイトによると、現地時間正午ごろの時点でアスフラ氏がナスララ氏をわずか515票差でリードしている。同サイトの不具合により開票率は不明。与党・自由復興党(LIBRE)のリキシ・モンカダ候補は19%で3位となっている。
アスフラ候補もナスララ候補も、2023年に断絶した台湾との外交関係を回復する可能性があると述べている。
ナスララ氏はXへの投稿で、内部予測では自身の得票率が44.6%で首位になることが示されていると述べた。「勝利宣言をしているわけではない」としたが、国民党からはナスララ氏が選管による最終結果発表を待たなかったことに批判の声が上がった。
11月30日夕方に最初の開票速報が公表されて以降、アスフラ氏のリードは縮小した。
トランプ氏は得票差が縮まっていることについて、自身の交流サイト「トゥルース・ソーシャル」で、ホンジュラスが「大統領選の結果を変えようとしているようだ」とし、選挙管理委員会が集計を停止したと主張した。
開票を巡っては、1日午前に結果を表示するポータルサイトに問題が発生。サイトは長時間にわたってダウンし、地元メディアからも批判が出ていた。
トランプ氏はこれまで、投稿でアスフラ氏支持を表明。同氏と共に麻薬密売対策に取り組むことができると述べ、「もし彼が勝利しなければ米国はさらに資金をつぎ込まないだろう」としている。
また11月28日には、前大統領で、麻薬密売と銃器使用に関する罪で米国で禁錮45年の刑に服しているフアン・オルランド・エルナンデス受刑者に恩赦を与える意向を示した。同受刑者も国民党に所属していた。
ホンジュラスの大統領選は決選投票がなく、今回の投票で勝利した候補が30年までの任期を務める。





