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初外遊のローマ教皇、レバノンで平和共存訴え かつての宗派内戦の地

2025年12月02日(火)09時28分

写真はローマ教皇レオ14世。12月1日、レバノンで撮影(2025年 ロイター/Mohammed Yassin)

Joshua McElwee

[ベイルート 1日 ロイター] - レバノンを訪問中のローマ教皇レオ14世は1日、かつて宗派間内戦の最前線となった場所に同国の宗教共同体の指導者らを集め、流血と混乱に見舞われた同地域における平和共存を訴えた。

教皇は「全ての鐘の音、全てのアザーン(イスラム教の礼拝への呼びかけ)、全ての祈りへの呼びかけが、高らかに響く一つの賛歌となりますように」と語りかけた。

即位後初の外遊となったトルコとレバノン歴訪は、2日にベイルートの2020年港湾爆発事故の現場で祈りを捧げた後、市内の歴史的な海岸地帯で執り行うミサで終了する。ミサには10万人が参列するとみられている。

教皇は長年の紛争と政治の機能不全、経済危機に苦しむレバノン訪問を平和への使命と表現。トルコでは世界で続く紛争によって人類の未来が危険にさらされていると警告した。

1日には、1975─90年の内戦でイスラム教徒の西部とキリスト教徒の東部を分断した「グリーンライン」沿いにあるベイルート中心部の殉教者広場で宗教指導者らと面会し、「平和の建設者」となるよう呼びかけた。

ロイター
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