ブラジル中銀、物価目標達成まで必要な政策金利水準を維持＝総裁

[ブラジリア ２７日 ロイター] - ブラジル中央銀行のガリポロ総裁は２７日、インフレ率を目標範囲に収めるのに必要な期間は政策金利を必要な水準に据え置くと述べた。

中銀は７月以来政策金利を１５％に据え置いており、今月には、この水準を長期間維持すればインフレ率を３％の目標値に収められると確信していると示唆していた。

ガリポロ氏は、イタウ・アセット・マネジメント主催のイベントで、「１５％は適切な引き締め水準。ブラジルはいつ何が起きてもおかしくない国だ。そのため、われわれは現状を維持している。警戒と状況の評価を継続し、必要な調整を行っていく」と述べた。

また、データは引き続き経済の冷え込みと減速を示しているものの、そのペースは緩やかと指摘。中銀に方針変更を促すような新たなデータは出ていないと強調し、「新たなデータは、金融政策は機能しているが効果は極めて緩やかな一方、経済がわれわれが実施した引き締め策の程度に対して耐性を示しているという、これまで議論してきた方向性を引き続き示している」と述べた。

インフレ指標がより穏やかになる中、多くの民間エコノミストは、中銀が１２月会合で再び金利を据え置いた後、１月に緩和サイクルに入ると予想している。