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中国「独身の日」商戦、今年は雰囲気「穏やか」 消費低迷を反映

2025年11月12日(水)14時57分

 11月12日、中国で11日の「独身の日」にちなんだ世界最大規模のインターネット商戦が幕を閉じようとしている。写真は、北京の京東集団(JDドット・コム)仕分けセンターで、ベルトコンベアで小包が移動する中で作業する従業員。11日撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)

Casey Hall Sophie Yu

[上海 12日 ロイター] - 中国で11月11日の「独身の日」にちなんだ世界最大規模のインターネット商戦が幕を閉じようとしている。長引く不動産危機や所得不安に伴う消費低迷により、今年は盛り上がりがいまひとつ欠けているようだ。

商戦は長期化しており、多くのサイトが10月前半にスタート。これまでで最も長い期間となった。

グローバルファッション・ライフスタイルブランドの中国におけるオンラインストアを管理するカンフー・データのジョシュ・ガードナー最高経営責任者(CEO)は「今回の雰囲気と売上高を表現するには穏やかという言葉がぴったりかもしれない。予想をはるかに上回る非常に好調なブランドもある一方で、横ばいか、昨年より微増か微減のブランドもある」と語った。

データプロバイダーの星図数据によると、昨年の商戦では総売上高が1兆4400億元(2020億ドル)に上った。

かつて大手プラットフォームは売上高を発表するイベントを開いていたが、アリババや京東商城(JDドットコム)などはここ数年、具体的な数字を公表しなくなっている。

JDドットコムは12日、売上高が「過去最高」に達したと発表。注文したユーザー数は40%、注文件数は60%近く増加したという。

アリババのプラットフォームでは14日までセールを実施。これまでの売上実績は発表されていない。

北京に住む45歳の主婦リー・イェンさんは「昨年までは何を買うかリストをつくって前もって計画を立てていたが、今年はそんなことはしなかった。今はいつでも買い物ができて便利なので、今年の商戦期間は『大物』を買わずに過ごした」と話した。

ロイター
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