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米FDA、ベテラン腫瘍学部門責任者を新薬審査部門トップに任命

2025年11月12日(水)14時16分

 11月11日、米食品医薬品局(FDA)は、新薬審査部門のトップに、腫瘍学部門のベテラン責任者リチャード・パズダー氏を任命したと発表した。写真はメリーランド州ホワイトオークのFDA本部。2020年8月撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)

Padmanabhan Ananthan Ahmed Aboulenein

[ワシントン 11日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は11日、新薬審査部門のトップに、腫瘍学部門のベテラン責任者リチャード・パズダー氏を任命したと発表した。ケネディ厚生長官の下で大幅な指導部交代が行われる中、パズダー氏は数少ない経験豊富な規制当局者の一人だ。

FDAの腫瘍学研究センターを率いるパズダー氏は、ジョージ・ティドマーシュ氏の後任に就く。厚生省の報道官がロイターに語ったところによると、ティドマーシュ氏は今月初めに個人的な行動に対する深刻な懸念が広がる中で辞任した。

パズダー氏は数十種類の抗がん剤の審査プロセスを迅速化した功績が認められており、規制に関する専門知識だけでなく、妻を卵巣がんで亡くしたこともあり関連する支援活動でも知られている。

FDAの最大かつ最重要部門の一つである、市販薬とほとんどの処方薬を規制する部門を監督することになる。

ケネディ長官はFDAのワクチン部門トップを長年務めたピーター・マークス氏や遺伝子治療部門責任者だったニコール・ベルダン氏を解任するなど、指導部を大幅に刷新している。

FDA長官を2度務めたロバート・カリフ博士は「ミシェル・ターバー(デバイス・放射線衛生センター長)以外では、規制当局としての実績があるのはリック(パズダー氏)だけだ。 彼は規制とその仕組みを理解している」と語った。

ロイター
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