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イスラエル軍がヒズボラ非難、レバノン南部での再軍備による停戦合意違反主張

2025年11月12日(水)11時02分

2017年7月、シリアとレバノンの国境付近で撮影(2025年 ロイター/アリ・ハシショ)

[エルサレム 11日 ロイター] - イスラエル軍は11日、親イラン民兵組織ヒズボラがレバノン南部でイスラエルの安全保障に脅威となる段階まで戦闘能力を再び高め、昨年11月の停戦合意を反故にしようとしていると非難した。

イスラエル軍の報道官は、ヒズボラがレバノン南部のリタニ川以南で活動しているのは合意違反だと指摘。イスラエルがこの地域でヒズボラの標的を攻撃していると説明。また、ヒズボラがシリアなどからレバノンへの武器密輸を試みており、イスラエル軍が阻止に努めているものの引き続き脅威をもたらしていると批判した。

報道官は「われわれは停戦合意を守る決意だが、合意は維持されなければならない。われわれが、何千人ものテロリストが国境からすぐ近くにいる民間人の脅威となっていた(2023年)10月7日の現実には決して戻らない」と訴えた。

ヒズボラは、レバノン南部での軍事力再構築を否定。レバノンの治安当局者もロイターに対し、南部でヒズボラの武器接収に従事する治安部隊は妨害行為を受けていないと明かした。

現在のヒズボラ指導者、ナイーム・カッセム氏は11日、ヒズボラは引き続き昨年の停戦合意を順守しており、この合意の代わりは存在しないと発言した。

ロイター
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