ニュース速報
ワールド

トランプ氏、50年住宅ローン推進 保守派の懸念に「大きな問題でない」

2025年11月12日(水)10時47分

11月7日、米ワシントンのホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/ジョナサン・アーンスト)

[ワシントン 11日 ロイター] - トランプ米大統領は、50年住宅ローンを導入する案について、一般的な30年ローンよりも住宅を購入しやすくなると述べ、問題を指摘する声を重視しない姿勢を示した。

同案を巡っては利息の支払いが増え、資産形成により長い期間を要するとして一部の支持者が難色を示している。

トランプ氏は10日、FOXニュースの番組で、「月々の支払いが少なくなるということだ。返済期間は長くなるが、大きな問題ではない。少し助けになるかもしれない」と述べ、住宅購入が困難になっている問題について、バイデン前大統領や米連邦準備理事会(FRB)の金利政策を批判した。

保守派の議員や、トランプ氏の「MAGA(米国を再び偉大に)」運動のインフルエンサー、エコノミストらは、実際に家を所有するまでに時間がかかると指摘し、この案に否定的な見方を示している。一方、アナリストの中には、この案が一部の投資家を後押しする可能性があるとみる向きもある。

週末のXへの投稿で、共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員は「永遠に借金、一生借金!」と指摘。右派活動家のマイク・セルノビッチ氏も「 生涯住宅ローン」と反応した。

米連邦住宅金融局(FHFA)のバルト局長は8日、トランプ氏がソーシャルメディアに「50年住宅ローン」という見出しで自身の画像を投稿したことを受け、FHFAは完全なゲームチェンジャーである50年住宅ローンに「取り組んでいる」と述べた。

TDセキュリティーズのアナリストは10日、50年ローン構想の実現には少なくとも1年かかる可能性があり、「住宅供給がそれに応じて増加した場合にのみ機能する」とし、そのためには建設コストの低下が必要だと指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

10月の世界EV販売は23%増の190万台、欧州・

ワールド

欧州委、安保強化へ情報専門部署設置検討 国際的緊張

ワールド

政府、非核三原則を政策方針として堅持=首相答弁巡り

ビジネス

米消費者保護当局、公民権時代の融資法を縮小へ=関係
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入口」がついに発見!? 中には一体何が?
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「流石にそっくり」...マイケル・ジャクソンを「実の…
  • 8
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 9
    【銘柄】エヌビディアとの提携発表で株価が急騰...か…
  • 10
    【クイズ】韓国でGoogleマップが機能しない「意外な…
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中