ポーランド家屋被害、ロシアのドローン狙った自国ミサイル命中＝閣僚

ポーランドのシェモニャク特別機関調整担当相は９月１７日、今月国内東部の村落の家屋に命中した物体は、ロシアのドローンを撃墜しようとしたポーランドの戦闘機が発射したミサイルだったと明らかにした。１０日撮影（２０２５年　ロイター/Kacper Pempel）

[ワルシャワ １７日 ロイター] - ポーランドのシェモニャク特別機関調整担当相は１７日、今月国内東部の村落の家屋に命中した物体は、ロシアのドローンを撃墜しようとしたポーランドの戦闘機が発射したミサイルだったと明らかにした。

当初ポーランド当局は、この家屋に被害を与えたのは領空に侵入したロシアのドローン２１機のうちの１機の可能性が大きいとの見方を示していた。

しかし地元紙ジェチュポスポリタは１６日、複数の関係者の話として、ポーランド軍のＦ１６戦闘機が放ったミサイルが誘導システムの機能不全によって家屋に命中したと伝えた。

ナブロツキ大統領も１６日、事実を明らかにするよう求めると発言した。

こうした中でシェモニャク氏はニュース専門チャンネルＴＶＮ２４で「全ての要素はわが軍の飛行機によって国家と国土、国民を守るために発射されたミサイル（の命中）だったことを示している」と認めた。

ロシアのネベンジャ国連大使は、ドローンの航続距離が７００キロ以内なので、ポーランドの領空侵犯は物理的に不可能だと説明している。

ただポーランド側はこの主張を否定し、ロシアのドローンはポーランドと北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の対応能力を試すため意図的に侵入したと反発している。