ニュース速報
ワールド

米大学に出願者の人種データ開示要求、トランプ氏が新たに圧力

2025年08月08日(金)08時49分

8月7日、トランプ米大統領は国内の大学に対し、人種に基づいて学生構成を決めていないことを証明するために入学者選考データの収集を義務付ける覚書に署名した。コロンビア大で4月撮影(2025年 ロイター/Ryan Murphy)

Brad Brooks

[7日 ロイター] - トランプ米大統領は7日、国内の大学に対し、人種に基づいて学生構成を決めていないことを証明するために入学者選考データの収集を義務付ける覚書に署名した。ホワイトハウスが明らかにした。

トランプ政権は、学生の多様性確保のためにマイノリティー(少数者)を優遇してきた「アファーマティブ・アクション(積極的な差別是正措置)」を制限するため、多様性・公平性・包括性(DEI)プログラムを推進する大学への資金援助を停止する構えを強めている。

覚書では、2023年の連邦最高裁判決で入試における差別是正措置は撤回されたが、大学は学生が出願時に提出する人種を示す「多様性声明」に依拠し、この判決を回避してきたと主張した。

また教育省は、マクマホン教育長官が国立教育統計センターに対し、出願者の人種と性別、入学許可者、全入学者のデータを大学から収集するよう指示したと明らかにした。

一方、1600校が加盟する米教育評議会のジョナサン・ファンスミス上級副会長は、「入学試験で人種を考慮できないので、学校は志願者から人種のデータを収集しない。保有しておらず、収集できない情報を教育機関に提供させようとする取り組みだ」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

原油先物、週間で6月下旬以来の大幅安に 関税で需要

ビジネス

フォード、電動ピックアップとバンの発売を28年に延

ビジネス

米FDA、国内の医薬品製造施設拡充を後押しする新計

ワールド

イスラエル首相のガザ完全占領案、治安閣議で承認 米
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの母子に遭遇したハイカーが見せた「完璧な対応」映像にネット騒然
  • 2
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 5
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 6
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 7
    バーボンの本場にウイスキー不況、トランプ関税がと…
  • 8
    経済制裁下でもロシア富豪はますます肥え太っていた…
  • 9
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 10
    【クイズ】1位は中国で圧倒的...世界で2番目に「超高…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 8
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 9
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 10
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 10
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中