インド、停戦違反巡りパキスタンに再警告 合意後も緊張続く

インド軍高官は5月11日、前日に合意した停戦にパキスタンが違反していると「ホットラインメッセージ」を送ったとし、繰り返された場合は対応する意向を伝えたと明らかにした。写真はニューデリーで記者会見に臨むインド軍関係者(2025年 ロイター/Priyanshu Singh)
Shivam Patel Aftab Ahmed Tariq Maqbool
[パキスタン、ニューデリー/ムザファラバード 11日 ロイター] - インド軍高官は11日、前日に合意した停戦にパキスタンが違反していると「ホットラインメッセージ」を送ったとし、繰り返された場合は対応する意向を伝えたと明らかにした。
両国は10日、米国などの仲介により即時停戦で合意したと明らかにした。ただ、合意後も互いに攻撃を受けたと主張し、相手が停戦合意に違反したと非難し合っている。
パキスタン軍報道官は記者会見で「パキスタン軍や武装勢力による停戦違反はない」とし、インド側の主張を否定した。
ただ、停戦発効の数時間後にはカシミール地方で砲撃が確認された。地元当局や住民、ロイター記者によると、国境付近の都市では停電の中、爆発音が響いた。
インド軍総司令部の高官はブリーフィングで、「(昨日は)非常に厳戒態勢にあり、その状態が続いている」とし、国境を越えたいかなる種類の侵害に対しても、「最善の方法で対処するよう司令官に命じている」と述べた。