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ブラジル上院議員、ボルソナロ氏側近が選挙結果覆す企てへの参加強要と告白
2月2日、ブラジルのマルコス・ド・バル上院議員は、ボルソナロ前大統領の側近から、昨年の大統領選におけるボルソナロ氏の敗北を覆そうとする企てに加わるよう強要されたと明らかにした。ブラジリアで撮影(2023年 ロイター/Ton Molina)
[ブラジリア 2日 ロイター] - ブラジルのマルコス・ド・バル上院議員は2日、ボルソナロ前大統領の側近から、昨年の大統領選におけるボルソナロ氏の敗北を覆そうとする企てに加わるよう強要されたと明らかにした。
バル氏によると、同氏は昨年12月9日にボルソナロ氏側近のダニエル・シルベイラ前下院議員からの誘いでボルソナロ氏との会合に出席。そこで前下院議員がバル氏に対して、高等選挙裁判所(TSE)長官を務めていた最高裁のアレシャンドレ・デ・モラエス判事に電話をして会話を録音し、その際にモラエス氏が何か問題になるような発言をするよう仕向けてくれと持ちかけられたという。
TSEは選挙管理委員会に相当する。そのトップの失言を突いて拘束に持ち込み、選挙結果を無効にする「陰謀」だ。バル氏の説明では、ボルソナロ氏は「沈黙したまま座っていた」一方、前下院議員がこの陰謀を提示した。
前下院議員はこの日警察に逮捕されている。裁判所の判決に従わず、司法を侮辱したとの理由でモラエス氏が発した逮捕状に基づく措置。
またロイターが裁判所の記録を確認したところ、モラエス氏はバル氏に、ボルソナロ氏への捜査の一環として5日以内に連邦警察に証言するよう命じている。