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G7、ロシアへの影響力拡大 原油価格の上限設定で=米政府高官

2022年12月07日(水)08時18分

 米財務省高官は12月6日、ロシア産原油の上限価格を1バレル=60ドルに設定したことで西側諸国のロシアに対する影響力が拡大したとの認識を示した。写真はナホトカ近郊に停泊中の原油タンカー。4日撮影(2022年 ロイター/Tatiana Meel)

[ワシントン 6日 ロイター] - 米財務省高官は6日、ロシア産原油の上限価格を1バレル=60ドルに設定したことで西側諸国のロシアに対する影響力が拡大したとの認識を示した。また、上限を調整する際にはロシア経済や世界経済、原油市場の動向など、さまざまな要因が考慮されるとした。ロイターの取材に答えた。

主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)、オーストラリアは2日、ロシアへの追加制裁として同国産原油の上限価格を60ドルに設定することで合意。上限は5日に導入された。

上限は2カ月ごとに見直されることになっており、G7は来年1月中旬に見直しを開始する予定だが、同高官は調整時期について具体的な日程は未定だと述べた。

また、G7とオーストラリアは来年2月5日までに導入予定のロシアの精製石油製品に対する価格上限の設定に向け、今後数週間忙しくなるだろうと指摘。

「重要なのは60ドルという上限を設定できたことで、われわれがあらゆる影響力を持つようになったことだ」とし、「いかなる調整もG7、ウクライナ、世界経済の利益となり、ロシアの利益にはならない」と述べた。

ロイター
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