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中国でコロナ規制緩和の動き拡大、デモ発生から1週間
12月4日、中国では、新型コロナウイルス対策の厳格な行動制限を緩和する動きがさらに広がった。写真は4日、北京の街頭の新型コロナ対策施設前に立つ関係者(2022年 ロイター/Thomas Peter)
[北京 4日 ロイター] - 中国では4日、新型コロナウイルス対策の厳格な行動制限を緩和する動きがさらに広がった。一方、1週間前に抗議デモが繰り広げられた北京市の亮馬橋地区や上海市の「ウルムチ中路」などは警備が強化され、週末にかけて大きな抗議運動は起きなかった。
異例の広がりを見せた抗議デモは新疆ウイグル自治区ウルムチで起きた火災がきっかけとなったが、地元当局はモールや市場、レストランなどを5日に再開すると発表、何カ月も続いたロックダウン(封鎖措置)がようやく解除されることになった。
世界最大のiPhone工場がある河南省鄭州は4日、公共交通やタクシー、公共の場所を利用する際に提示を義務付けていたコロナ検査の陰性証明を不要にすると発表した。
上海市も5日から、公共施設や公園を利用する際に陰性証明の提示を不要にする。
先月に抗議参加者と警察の激しい衝突があった広州市海珠区の当局は4日、コロナの症状がない人について、最前線で働く医療従事者など特定の集団に属さない限り、ウイルス検査を受けないよう勧告した。
ゴールドマン・サックスは4日の調査ノートで中国政府が「ゼロコロナ」政策の脱却に向け準備しているのは明らかだが、準備期間が数カ月続く可能性があり、その過程で課題に直面する可能性も高いと予想した。
*動画を付けて再送します。