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フィリピン、燃料・肥料購入でロシアと交渉の可能性も=大統領
10月5日、フィリピンのマルコス大統領(写真)は、外国プレスクラブで講演し、世界的なエネルギー高騰を念頭に「ロシアから燃料や肥料を得るため交渉しなければならないかもしれない」と述べ、ロシアのウクライナ侵攻を巡りフィリピンとしては「バランス」を重視する意向を表明した。写真は7月マニラ首都圏のケソン・シティでの代表撮影(2022年/ロイター)
[マニラ 5日 ロイター] - フィリピンのマルコス大統領は5日、外国プレスクラブで講演し、世界的なエネルギー高騰を念頭に「ロシアから燃料や肥料を得るため交渉しなければならないかもしれない」と述べ、ロシアのウクライナ侵攻を巡りフィリピンとしては「バランス」を重視する意向を表明した。
フィリピンは米国の軍事同盟国だが、西側諸国の対ロシア制裁には加わっていない。ウクライナ侵攻で悪化したさまざまな供給不足によるインフレ高騰に苦労している。
マルコス氏はアジアでの北朝鮮や中台緊張を巡る問題にも言及し、フィリピンが地域平和促進に主要な役割を果たすことを望むとも表明した。
11月の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議ではミャンマー危機への新たなアプローチを提案したい考えも示し、ミャンマーの実権を掌握する国軍との直接対話に関与する可能性を匂わせた。