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EU、ウクライナ支援を23年予算に組み込み
EU財務相がウクライナ支援金をEUの23年予算に組み込み、支出をより体系的かつ予測可能にすることで合意したと、欧州委員会のドムブロフスキス副委員長が発表した。6月22日、ブリュッセルで撮影(2022年 ロイター/Yves Herman/File Photo)
[ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)の財務相は4日の会合で、EUのウクライナ支援金を2023年予算に組み込み、支出をより体系的かつ予測可能にすることで合意した。EUの執行機関である欧州委員会のドムブロフスキス副委員長が発表した。
この動きは、27カ国で構成するEUと加盟候補国のウクライナとの結びつきをさらに強める可能性が高い。ウクライナは8カ月近くに及ぶロシアの侵攻に対抗しながら、行政運営を維持することに苦慮している。
ドムブロフスキス氏は閣僚会議後に記者団に対し、今年のEUのウクライナ支援金はほぼ不規則だったと認めた。ウクライナ政府は公務員給与や年金を定期的に支払う必要があり、懸念材料となっていた。
EUは5月にウクライナへの90億ユーロの支援に合意したが、最初の10億ユーロは7月に支払ったばかり。
ドムブロフスキス氏は、次の50億ユーロは10月中旬までに、残り30億ユーロは11月と12月に2回に分けて支払う予定だと説明した。
さらに「来年はウクライナにとってより予測可能な(支援金の)流れにすることが重要だ。われわれは23年のEU予算の議論に組み込み、より安定した流れにする意向だ。この方法は閣僚間の合意が得られている」と表明した。